出会いと別れの春。ぼくが新しく病院勤務をスタートさせたように、Aさんも転職してきました。年齢は一回りくらい上だったけどAさんとは中途入職組として切磋琢磨して頑張っていました。
職種が違うので普段の仕事ぶりは知りませんが、前職でもそれなりのポジションでそれなりの給与を貰っていたので病院としても期待は高い人です。
しかし転職の恐ろしいところはここです。
前職で良い評価でも転職先で同様の能力を発揮できるとは限りません。プロスポーツ選手も監督が代わったり移籍をしたりすると評価が180度変わることは多々あります。
同じように努力をしているし、能力や知識が転職によって変わることはありません。
つまり人間関係。
Aさんは変化ができなかった。
Aさんは前職でもそれなりのポジションで働いていました。
同じポジションでも職場が変われば仕事は変わります。ぼくの働いている病院は少数精鋭なので部長や課長でもそれなりの責任に加えて成績も求められます。
働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり。というやつです。
これがAさんにはできなかった。前職のように管理職業務だけを求めすぎており実務が疎かになっていたのです。実務ができない新任管理職を部下は評価しません。
Aさんの昭和スタイルも部下に受け入れられることはありませんでした。Aさんのチームは成績も低迷しており苦しい状況になりました。結果の出せない管理職には経営陣も厳しくなります。
ぼくも早々に逆鱗に触れて病院のルールをまなんた
ぼくだって同じようなことがあった。
看護部長の逆鱗に触れたのだ。仕事で怒り狂う人が管理職にいるのもおかしいと思ったし、怒り狂って会話にならないヒステリーBBAに困ったけど、これが新しい病院のスタイルなのだと知った。
ぼくは新参者で、他の管理職は古参メンバーだ。村社会で生きて行くには村のルールを知らなくてはならない。
その看護部長様に対して思うことは多々あるけど、現在のぼくが変えられる案件ではありません。変えられない部分で争っても意味がない。
Aさんの今後について心配は無い。
もともと優秀な人なので新しい勤務先に困ることはなかったようです。
ぼくも医療法人で働いて長いのでこの業界のイロハもわかってきました。ぼくの場合はたまたまラッキーで生き残ることができました。
メンバーに恵まれず、ちょっとしたボタンのかけ違いで退職するは自分だったのかもしれません。
Aさんには次の職場で活躍してほしいですし、Aさんの能力を活かすことができなかった病院に対しても改善していかないといけません。
難しいですがゆっくりとやっていきたいと思います。