今日は病院の中でも不思議な存在である事務職について書いてみたいと思います。
医療機関で働くスタッフの多くは国家資格を持っております。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士などなど。
しかも役職に対する仕事内容が明確ですね。このブログを読んでいる人の中に医師や看護師の仕事内容がわからない人は少ないでしょう。
しかし、事務職の中でも人事とか経理とか医事課についてはある程度分かりますが総務は謎に包まれています。
総務は誰にも当てはまらない仕事を一手に引き受けている
病院では多くの雑務があります。誰がやるのかわからない(決まっていない)仕事の多くは総務が引き受けることになります。
わからないことがあれば総務に連絡を!が病院スタッフの合言葉になっています。しかし医師や看護師がわからないことは総務のスタッフだってわからないものです。
総務はわからなくても引き受けているだけ。
ルールが決まっていない仕事が多く、突発性の緊急な仕事が多いのが総務になります。
1日に何回も電話に出る。基本的にPHSや内線は鳴り止まない
ぼくは院内の内線用PHSとデスク固定電話があり、法人用の携帯電話を持たされています。
院内のPHSは基本的に鳴り止むことはありません。履歴に20件のメモリーができるのですが、夕方に帰る頃には朝の着信履歴は消えています。
内容は多岐にわたります。
総合案内からの問い合わせ、各部署からの報告、総務スタッフからの所在確認などなど。部下や上司だけでなく、他部署からの問い合わせも多いです。
クレーム対応で困っている、電球が切れた、設備が故障した、必要な備品がこない。アポなしの来客が来た、仕事の進捗確認、会議の資料内容について、などなど
もちろん、事務所に直接くるスタッフの対応もします。
直近の不思議な業務。これも病院総務の仕事です
本当に全く畑違いの仕事も入ってくるのが病院総務の仕事です。
直近では介護施設にコロナワクチン接種のフォローをしたり、透析の送迎をしたり、駐車場のラインを引き直したり、動物の死骸に対処したりもしました。
スタッフがインフルやコロナで欠勤となった穴埋めも総務の仕事です。
訪問診療の運転と診療フォローもしましたし、総合案内の受付もしました。医師のメディア取材の鞄持ちをしたり、食事の配膳もしました。
基本的な仕事。ルーティン業務ももちろんあります。
月初には勤務表を取りまとめて、10日はレセプト確定します。多くの委員会や会議もありますので資料作成をしたり議事録を作成したりします。請求書の処理をしたりも基本的なルーティンです。
入職退職の対応をしたり、厚労省や県などの報告業務もあり、関連業者との打ち合わせも多くあります。
ヒトモノカネに関する部分の多くに総務が絡んでいます。
本日のまとめ
複数の病院事務を見ましたが、基本的にはどこへ行っても同じです。
病院の規模によって担当業務の広さや深さが変わるだけです。
前職では規模が小さかったので1人のスタッフが用土担当としてで設備の管理、備品の管理、それに付随する請求書や契約書の業者対応までを行っていました
しかし現在では大きな病院になったので、院内の修繕担当と請求書や契約書は別のスタッフが対応しています。
人事担当も採用活動(求人サイト管理、面接、入職手続き)、勤務表管理、などを1人で行なっていましたが現在は複数名で行なっています。
これは法人の考え方にもよりますので、どこまで担当できるのか、どこまでやりたいのかを明確にしておく必要があります。
他業種から医療業界に転職組としては、どこも大変だから頑張れるところで無理をしない程度に努力をしたらいいと考えています。