病院、広く言えば診療報酬制度が立ち行かなくなっている。診療を継続できなる病院があるとニュースになります。
診療を継続できなくなると言うのは、倒産、医師や看護師が不足、理事長などの問題行動や発言。などなど。
今はまだ珍しいのでニュースになりますが、近い将来ニュースにならないくらいの日常になるかもしれません。普通に算数のできる人であれば現在の病院経営では継続不可能とわかるものです。
綺麗事を言っている場合ではない
とにかくベッドを埋めろ。稼働率100%が目標だ。
こんなことを言うと、多くのできない理由を聞かされる。
外来でも特定疾患から生活習慣病に切り替わったタイミングで文句が多くでました。やってられない。手間が多すぎる。面倒だ。などなど
でもね、多くの病院が問題を抱えているのは多くの院長が経営のプロではないからなんだよね。
アメでもムチでも使って収入が増える方法を考えるのです。ネコの手だって借りたら良い。
赤字でもどうにかなっている公的病院は大問題だと思う
ぼくは民間病院で働いているので収支にはとても気を使っています。赤字ではスタッフの給料を支払うことができませんからね。
公的病院の巨額の赤字を知ってしまうと諸悪の根源からどうにかしないといけないのではと思ってしまいます。
病院経営というのは政治と密接につながっているので、最終的には厚労省がどのような方向に進めたいのか。そして、失敗であれば潔く認めて次の施策を挑戦して欲しいです。
人口減少、少子高齢化、物価高。これらを診療報酬でコントロールするのは非常に難しい時代になりました。
良くも悪くも平成の30年間はデフレで横這いの成長だったから持続できたのでしょう。
できない医師にはハッキリと伝えよう。不要ですと。
病院の経営状況にもよりますが、サボっている医師は多いものです。病院経営は人件費がとても多い労働集約型ビジネスです。そして医師の給与は非常に高い。
人件費比率が50%を超えている、患者数が20人以下、などなど一定の条件を下回っている医師に対しては強く言うべきです。
だって出来ていないのだから。
赤字を防ぐには売り上げを上げるか支出を減らすしかありません。
本日のまとめ
物事にはミクロとマクロで考える必要があります。広義と狭義。
レセプトの細かい加算を算定するのも大事です。電気を小まめに消すのも大事です。不要な紙を使わないのも大事です。ノー残業デーを設定するのも大事です。
細かい施策を積み上げるよりベッド1床の方が効果は高いでしょう。
医療関係者は儲けることから目を逸らしがちです。しかし、お金がなければ病院運営もできないし、スタッフを集めることもできません。
医師を使ってしっかりとお金を集める。大事なことですね。