病院スタッフが退職する職場の特徴〜ガイアの夜明け看護師が足りない〜

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ガイアの夜明けで看護師の大量離職の特集を見ました。看護師が足りない!で検索するとYoutubeやテレ東BIZでもアーカイブがあります。

番組の内容は以下の通り

  1. 看護師が大量退職…ママさんナースと病院の苦悩
  2. 私たちは白衣の天使じゃない!…声を上げる看護師たち
  3. 能登半島地震から1年…看護師の卵たち「運命の春」

ガイアの夜明けらしく?ドキュメンタリー色が強かったですが、実際の現場で働いている自分にとってもあるあるな内容でした。

特集では看護師に焦点が当たっていましたが、看護師だけでなくリハビリ、検査技師、放射線技師、栄養士、介護士、医師、事務など全ての病院職が人不足に悩まされています。

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看護師が足りない!大量離職する理由の原因はどこにある?

ぼくは昭和の根性論が大嫌い。

努力すればどうにかなる。頑張ればどうにかなる。根性が足りない。などの脳筋は反対。

ガイアの夜明けでは大量離職の原因は賃金不足と労働環境があげられていました。鶏と卵の問題と同じで人が不足するから労働環境が悪化するのか、労働環境が悪化しているから人が不足しているのか。

この問題を解決する方法については明言がありませんでした。つまりこの問題については誰も答えを見出せていないのです。

厚労省のコメントもありましたが当たり障りのない役人の発言に聞こえました。

現場から見えている現実は少し違うよね

看護師不足で大変な病院が多いのは事実でしょう。

賃金不足を理由に退職者が増えているのも事実です。

しかし、本当の理由は違うような気がしています。

医療業界で同じ職種をしているかぎり賃金の差はあまりありません。地方の小規模病院と首都圏の大規模病院など微差はありますがあくまで微差です。

看護師をしているかぎり給料は看護師の給料になります。つまり賃金不足は退職理由に過ぎないのです。

職場が嫌だから賃金不足や労働環境を理由に退職している。これ今日の結論。

賃金不足を争っても診療報酬が変わらない限り解消されません。いきなり全職員に10万円給与を増額しても病院が倒産するだけです。

労働環境の悪化から職員を守ることができるリーダーは強い

ぼくの働いている病院は看護師の人数も多く200名以上の看護師が在籍しております。急性期から慢性期まであり複数の病棟責任者がおります。

急性期、救急、外来は本当に忙しい。

しかし、急性期病棟が忙しくて大変だから退職者が増えているわけではないのです。若いうちは急性期と慢性期の看護師でも給与の差はありません。

多くの看護責任者がおりますがリーダーによって退職率は大きく違います。人を育て求心力があるリーダーのもとでは離職率は低くなっています。

行き詰めれば理事長の経営になりますが、病棟単位で見れば看護責任者だし、看護師全体で見れば看護部長になるでしょう。

262の法則をミクロで見れば地域で良い病院になる方法はあるでしょう。マクロで見れば問題点はいくらでも出てきます。

まずは自分の場所くらいは安全性が保たれた良い職場になりたいものですね。上司自ら行動しているチームは強いです。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」山本五十六