高市さんが首相になったらどうなるのか現職の病院事務の視点で考えてみる

第3章 病院事務
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高市早苗さんが自民党総裁になりましたね。多くのメディアやSNSなどで多くの意見が出ており大変興味深い日々を送っています。

個人的は初の女性首相になったらどうなるのか楽しみでもあります。小泉さん寄りではありましたが。

ぼくは病院で働いているので今後の医療業界がどのようになるのか動向をウォッチしていく必要があります。

現在の円安物価高いや少子高齢化など冷静に考えれば医療は難しい産業にあることは事実ですからね。そして暗い話題は大きなニュースとなる。

それでも働いていく必要があるのでぼくなりの視点で現状をまとめておきたいと思います。

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最初に医療業界は崖っぷちであると言う現状

まずは医療業界の現状から。多くのニュースでも書かれているように2025年現在の医療業界は根本的な問題を抱えております。

現場で働くとわかるのですが、年度が変わるたびに請求単価は上がらないのに、電気代・食材・人件費は確実に上がっていきます。「がんばれば何とかなる」段階は、もう通り過ぎた気がします。

公立病院の8割が赤字のニュースの通り、病院は「収益を増やす余地がほとんどない中で、毎年確実に支出圧力がかかる極めて脆弱な状態」に追い込まれています。

コスト変動対応性の制限、制度設計の遅さ・硬直性、補助・交付金の制約性が、制度理論と現場実態の乖離を生んでいる状態です。

現場の資金繰りは、もはや診療報酬だけでなく銀行が融資を続けるかに依存する段階に来ています。民間病院では相当厳しいところもあるんじゃないかな。銀行が融資不可としてくるところもあるでしょう。

簡単に言ってしまえば無理ゲー状態。誰がやっても厳しい状態であるってことですね。

高市さんが進めるであろうポイント 期待値も込めて

高市さんは就任会見でも「成長分野への積極投資」を掲げており、医療DX(電子カルテ共有、AI診療支援、事務自動化)を重点領域にしていました。

賃上げは投資姿勢を明確にしており、医療・介護・保育など「人への投資」分野はむしろ厚めの支援を受けやすい状態です。

また、需要が確実に増える唯一の産業が「医療・介護・福祉」です。成長と分配の好循環を掲げ、地域単位での包括ケア・在宅医療強化・医療法人の多角化を後押しもあるかな。

物価上昇は苦しいですがデフレ医療を終わらせるきっかけでもあります。

  • 高市政権は「積極財政+成長重視」で、実質マイナス改定を避ける姿勢
  • 財務省も“名目GDP押し上げ”を優先する方針にシフト
  • 社会的に「医療だけ切るな」空気が強まる

診療報酬のプラス改定が政治的に通りやすい環境になっています。2026年改定では、少なくとも「人件費相当分+α」が確保される可能性が高いです。

実際の財源や調整は難しいにしても、方向性としては悪くありません。「医療を減らす」ではなく「再構築する」というメッセージが伝わってきます。

40代はどうやって立ち回ろうか 異業種への転職も視野に入れるべき

医療業界はとても厳しい状態にありますが、変化はチャンスでもあります。長い歴史の中では強いものではなく変化したものが残ってきました。

医療業界も衰退する産業ではなく再設計を求められている産業と考えると少しは明るく前向きになれる。医療需要はなくならないですからね。

財政面では政府が明確に医療再構築を支援する状態になりました。人材も医療DXで新たな役割が早出されるでしょう。

医療の中にいるメリットを最大限に生かして危機を先に理解できる側に回りましょう。変化を先読みできるポジション。

厳しい業界は相応の人材が転職市場に流れると言うことでもあります。この数年で積み上げた病院総務の知見は、他業界では十分価値があります。

焦らず、でも止まらず。いつでも動けるように勉強は続けていきつつ、現職での信頼を保ったまま次に備えるが正解のような気がしています。

なんにせよ明るい未来になるといいですね。

お互いに忘れましょう。