病院総務の良い上司について考えを書いておきます

第3章 病院事務
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ぼくも役職者となって10年近くになる。部下を持つようになってから、多くの人を観察してきました。学生時代のアルバイトや社会人として働き始めてからの20年で、それ以上の上司も見てきました。

その中で、仕事のトラブルの多くは「人」に起因するという理解に至りました。

パワハラやセクハラなど職場内のトラブルもあればカスハラなど職場外の問題もあります。情緒的で個人的な恋愛のもつれもあるでしょう。

仕事でミスをしても内容そのものよりも、そのミスによる上司やお客に怒られたりする苦痛の方が大きいのです。

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役職者にとって最大の目標は組織の計画を遂行すること

役職者は組織の利益を最大化させる存在です。人の上に立つのであれば「現実的な嫌なやつ」になる必要がある。全員に好かれて仲良くするだけでは成果は出ません。

現実に人を動かすにはそれなりの攻略法があります。

組織規模や構成されている人間によって対策はいくつもあります。

失敗パターンは過去から学ぶことができるので、同じ轍を踏まないように勉強ができれば、それなりの成功は難しく無いものです。

しかし、たまたま成功した過去のやり方をアップデートできないと厳しいですね。

昭和型の怒鳴り散らす上司がいまだに存在するし、また最近では、指示もフィードバックも行わない無関心型上司も増えているように感じています。

※ 特定の誰かを指している訳ではありません。マックで女子高生が言っていただけです。

仕事ができる管理職の定義の言語化をしておこう

よくビジネス書などには人格者であることが大事と書いてあります。

しかし、ぼくは20年くらい仕事をしていますが人格者なんて1%くらいです。つまり全く現実的ではありません。人格者であるという曖昧な定義ではさっぱりわからないのです。

偏差値70くらいある集団の人格者とパートのおばちゃん集団の人格者と高校生アルバイト集団の人格者は違う人になりますからね。全員の人格者なんていないのです。

なので、仕事のできる管理職の定義とは「部下の満足度を上げて期待に応えること」となります。

統治能力のない管理職が蔓延すれば、組織は早かれ遅かれ崩壊します。トップが優秀でも管理職の能力が欠如しているために衰退していく企業をたくさん見てきました。

スタッフの感情をコントロールする

人は感情の生き物です。信じたいものを信じ納得できない指示には従いません。だからこそ管理職は部下の感情を理解し適切に扱う必要があります。

そのために自分自身は感情で動かないように努力も必要になります。

感情的な上司についていきたいと思う部下は非常に少ないですからね。

歴史的には独裁者もおりましたが、ぼくらのような一般的な管理職が実行するにはリスクとリターンが見合っていないように感じています。

まわりはイエスマンばかりで本人が疑心暗鬼となるやつ。

自分から行動して部下の満足度が最優先

口だけの上司が最もダメです。

行動していないと愚痴を言う上司はその上司自身が行動できていないものです。人に何かをお願いしたいのであれば管理職が身をもって示してから。

管理職は決して、「あなたはやってないじゃないか」と言われてはいけない。

管理職となると自分自身がエンドユーザーまでサービスを提供することはできません。病院であれば医事課職員が受付や案内を実施してくれて看護や医師が診療をおこなって事務が体制を整えるものです。

「貧すれば鈍する」とはよく言ったものです。

病院で患者志向を実現したければ、管理職は従業員志向が必要なのです。優しい世界を作りたいのであれば、まずは従業員が「自分は守られている・大切にされている」と感じる環境が必要です。

そして人は短期的報酬に強く反応します。

「5年後のために頑張れ」と言われても続く人は多くありません。

本日のまとめ

ぼくが中間管理職として感じている現実です。部下としての感情と、管理職としての感情、そして上司に対する感情。その三つを同時に持ちながら働いています。

40歳になると、自分の個の力だけで勝負することが徐々に難しくなっていきます。体力も知識も衰えます。しかしチームならできるでしょう。

結局、仕事は「人」で成り立っていますからね。