病院の事務長に必要な医療マネジメントとは

第3章 病院事務
この記事は約3分で読めます。

病院事務として働いていると、仕事内容は多岐にわたります。人・モノ・金に関することは病院事務が何らかの形で関わっています。医療マネジメントという言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?コスト削減?病院の収益管理?

それも一部ですが、実はもっと広い概念です。医療の質・安全・効率・公平性を同時に追求するための、組織的な思考と実践の体系、それが医療マネジメントです。

ミクロでみればプリンターの紙詰まりを直したり電球交換をしたり掲示板を貼り替えたりといった仕事もあります。マクロでみれば情報管理、医療経営、感染対策、人材育成、危機管理、福祉政策、医療管理などがあります。

家族ケアや医療社会についても知っておく必要もあります。

ぼくはこれからの数年間で今後の人生が左右される大きな変化の渦中にいます。大きな波に乗るのか凪のように動向を見極めるのか、または後退してしまうのか

なにが正解かもわかりませんが、きっと正解なんてないんでしょう。自分が間違っていたとしても自分くらいは信じて進んでいきたいものですね。

スポンサーリンク

医療マネジメントとは

医療マネジメントとは、医療サービスを提供する組織(病院・診療所・地域医療ネットワークなど)を、質・安全・効率・公平性の観点から継続的に改善・運営していくための学問領域であり、実践的な管理手法の総称です。

単なる「経営管理」ではなく、患者の安全と医療の質を中心に置きながら、人・モノ・カネ・情報といった経営資源をいかに最適化するかという問いを常に問い続ける営みと言えます。

この分野は、経営学・行政学・医療政策・組織行動論・データサイエンスなど複数の学問が交差するところに位置しており、ぼくはこれから大学院でこれらを横断的に学ぶことになります。

医療マネジメントの3つの柱

医療マネジメントには大きく分けると以下の3つがあります。

  • Quality & Safety
    医療の質と患者安全の継続的な改善
  • Efficiency
    限られた資源を最大限に活かす運営効率
  • Equity & Access
    誰もが適切な医療を受けられる公平性

これら3つは、しばしばトレードオフの関係になります。効率を追えば質が下がるリスクがある。公平性を重視すれば財政が逼迫する。医療マネジメントの難しさと面白さは、この複雑なバランスをどう設計するかにあります。

なぜ今、事務長や病院経営者にこの視点が必要か

日本の医療を取り巻く環境は大きな転換期にあります。高齢化による医療需要の増大、診療報酬改定、医師・看護師の働き方改革、DX推進これらすべてが、病院経営のあり方を根本から問い直しています。

  • 約60%
    人件費が占める病院支出の割合
  • 2〜5%
    在庫ロスで失われる年間コスト目安
  • 30%超
    業務改善で削減可能な非効率工数(推計)

こうした環境変化に対応するためには、医療の専門知識だけでなく、組織をデザインし、データを読み、意思決定を仕組み化する力が必要。すなわち医療マネジメントの力が不可欠になっています。

日本の医療介護問題を学んでも解決することはできない

いくら大学院で勉強しても、少子高齢化・医療費増大・地域格差・東京一極集中・労働人口・診療報酬・介護報酬など解決すべき問題を個人がすぐに解決できるほど、単純な問題ではありません。それはもう少し上の人がやること。

ぼくはもう少し現場寄りの人間なので、病院内のリーダーになれるようにやっていきたいと思っています。上記のような問題が多々ある業界です。前途多難の状態なので難しい未来は確定しています。

それでも組織をまとめ上げて健全経営をしていけるような外枠を強化するための2年間になるよう、つぶれないように適度な緊張とリラックスをしてやっていきます。