特定疾患療養管理料から生活習慣病管理料に移行する苦悩

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まもなく診療報酬改定になります。6月となり準備は進んでいるでしょうか。

ぼくが働いている病院でも改定に向けて動いています。例年の4月から6月になったので確実に算定したいですね。

今日は200床以下の病院や内科系のクリニックでは大きな問題の生活習慣病管理料についてです。外来診療で加算を一つ取るのに結構な労力が必要でした。

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特定疾患療養管理料から「高血圧、糖尿病、脂質異常症」が消えた

2024年の診療報酬改定で特定疾患療養管理料の対象疾患から「高血圧、糖尿病、脂質異常症」の3つが外れました。

ぼくが医療事務をしていた10年前は高齢者には特定疾患療養管理料。みたいな感覚だったので結構なインパクトでした。

感覚的にはロクに管理もしていないのに算定している医療機関や医師が多すぎて、厚労省がゲキオコプンプン丸になのだと思っています。

しかし、病院の収益で特定疾患療養管理料が算定できないダメージは大きいです。代替として生活習慣病管理料を算定する病院も多いでしょう。

以下、検索したら出てきたドクタービジョンと全国保険医団体連合会の記事です。

「生活習慣病管理料」とは?2024年度診療報酬改定で注目される背景とポイント https://www.doctor-vision.com/column/trend/healthcarefee2024-02.php

【2024年診療報酬改定】特定疾患療養管理料「廃止」の衝撃⑤ 新点数に移行できても年223万円の削減 https://hodanren.doc-net.or.jp/info/news/2024-03-03

医者も職員なので組織で決まったルールは守るべきだと思う

細かい算定ルールについては多く紹介されておりますので割愛しますが、特定疾患療養管理料に比べると生活習慣病管理料を算定するのは大変です。

そのため(やる気のない)医師にとっては面倒臭い仕事が増えるだけです。医事課が算定ルールについて説明をしたら一部の医師からクレームが発生しました。

まぁ予想通りですけど。それでもやってもらわないと困りますし、文句を言っている医師ほど対象患者さんが少なかったりします。

医師も勤務医であるかぎり職員なのです。職員であればトップが決めたルールに従う必要があると思います。

嫌なら辞めろ。となるのが普通ですが、医師はそうならないので大変ですね。

結局のところ職場は「人」医師・看護師・医事課の協力が必須である

医事課だけでは収集できず総務課も出動して算定についてアナウンスを行いました。

文句を言っても算定するのは決定事項なのだから、余計な手間を取らせないでほしいというのが本音です。しかし、困っている人を助けて職場が円滑になるよう行動するのが総務の役目。

医師が文句を言いたくなる気持ちもわかります。手間が増えるのに給料は増えませんからね。

看護師が大変なのもわかります。医師はやり方を覚えないでしょうからね。

医事課の苦労もわかります。ぼくは10年くらい前まで医事課職員でしたからね。

総務課の職員ができることは少ないです。またぼくは事務長となってしまった。自分が細部まで調整して行動する余裕はあまりない。どうしてもスタッフの力を借りる必要があります。

本日のまとめ

新しい病院になって1ヶ月が経過して職員の特徴がわかってきました。

ぼくの特徴も理解してもらえていると良いのですが。

自分一人では何もできません。少しでも多くの人に協力してもらいながら快適な職場環境が作れると良いですね。

6月からの診療報酬改定まであと少し。がんばりましょう。