末端の病院受付事務からキャリアをスタートして気がついたら事務長となりました。その間にはリーダーや主任にもなり、医療事務や総務だけでなく介護事務も行いました。
介護施設の事務長も経験しました。
今日のテーマは管理職には管理職の大変な部分もあるよね。事務長がつらいのは理由がある。って部分を書いてみたいと思います。
管理職になりたくない若者が急増している昨今、管理職は罰ゲームと言われています。ぼくなりの考えを書いておきたいと思います。
平社員の20代では上司のつらさなんて気にもしなかった
20代の頃は上司の悪口を言っていれば良かった。
同僚と愚痴を言い合ってストレス発散。上司がムカつく。上司は何もわかってない。この方法では意味がない。などなど。
よくあるパターン。
しかし、経験年数が増えるにつれて責任のある仕事を任されたり、役職がついたりして後輩や部下ができたりすると少し考えが変わってきます。
挫折を知らない優等生であるほど管理職になると病んでしまう
職場で程度の差はあれど、管理職の離職率は高いです。
それなりの給与と引き換えに過度なプレッシャーが与えられます。数字を達成するのも大変なのに、部署のスタッフたちの機嫌も取らないといけません。
いわゆる中間管理職の苦悩です。
中途半端に成長してきた優等生ほど院長や理事長などの経営層からのプレッシャーと部下からの要望に応えようとして病んでしまう傾向があります。
もうすぐ40代になる現在の答え。
ぼくはもう少しで40代に突入します。40代になると体力や気力も落ちてくるでしょう。根性だけで乗り切れる場面も少なくなります。
現在の病院にどのくらいいるのかわかりませんが、体制が大きく変更しないという前提ですがぼくなりの事務長論は以下の通りです。
- 人の気持ちを変えることはできない 人に期待しない
- 自分の役割を把握する やるべきことを明確にする
- 必要以上の期待に応えない
まずは部下についての考え方です。目標を達成するためにはチームが一丸となる必要があります。早くいきたければ一人でいけ。遠くに行きたければみんなで行け。
しかし、人の気持ち、やる気、モチベーションと言った見えないものに期待しません。全ての失敗はヒューマンエラーでなくシステムエラー。人は失敗もするし裏切りもする。期待しすぎない。
次は管理職についてです。事務長の目的は病院内を円滑にして売上目標を達成することです。自分の気持ちやプライドなどを優先させず与えられた役割を全うします。
そのためには必要以上の優しさや思いやりは除外する勇気も必要になります。
最後は自分の考え方です。必要以上の期待に応えないのは大事なポイントです。もっと良くなる。自分ならできる。努力が大事。みたいな感情論に左右されないようにします。
できないものはできないし。無理なものは無理なんだ。それで低評価になるのであれば仕方ない。もっと上手にできる人がぼくのポジションを担ってくれれば良い。
んで、管理職は割に合わないのか。
管理職と言っても幅が広いので組織の規模やポジションによって大きな差があります。
現在のぼくにとっては割に合わないと感じています。与えられる責任やプレッシャーと報酬に差がありすぎます。
それならば与えられた仕事をこなしているだけでそれなりの給与をもらった方が良いと考える人がいても不思議ではありません。老害やお局が多い。そしてぼくも老害になる。
逆に自分の裁量が多く、有能な部下に恵まれて、やりたい仕事ができるような環境であれば管理職は割に合う仕事になります。
贅沢なんて言わないから、わがままなんて言わないから、週3日くらいの労働で1000万円くらいの仕事ないかな。