財源不足に伴い高額療養費制度の自己負担が増額されます。
インターネットのユートピアであるエックスでは罵詈雑言であふれております。多種多様の意見がありますが基本的には反対意見の方がインプレッションも取れるので多数となっている状況です。
昨今の選挙からもわかるようにインターネットの力は大きくなっており、エックスなどで著名人の方々が反対意見であると世論がそちらに大きく傾く傾向にあります。
自分が平均程度の年収であること。医療機関で働いていること。ブログなどで発信をしていること。といった状況ですが高額療養費制度の自己負担額増については賛成です。
それぞれがポジショントークを繰り広げている状況で、自分の頭で考えて発信することは楽しいですね。
個人的には大きな負担増になる
自己負担額が増額されると個人的は負担が大きくなります。
平均的なゾーンである370万円から770万円が約8万円の負担だったものが2027年には11万円から14万円のとなり3万円から5万円の負担増になります。
このあたりの増額割合については今後の議論になりますが、基本的には高額所得者になるほど負担が大きくなり最大で1650万円の年収では44万円です。
現在から倍額になるため大きなインパクトもあり格好のネタとなりした。
そもそも財源不足。ではどうする。に対する厚労省の回答
余力のある人は厚生労働省の社会保障審議会のページをどうぞ
PDFリンクを貼っておきます。
メチャクチャ雑に要約すると以下のようになります。
- 医療費が増大しているよ
- 高齢者受診多いよね
- 若者の負担大きいよね
- 世代間格差を無くしたい
- でも高齢者に嫌われると選挙で負けよ
- 皆保険制度は堅持したい
- とにかくヤベー
こんな感じです。
1000万円以上のレセプトやヘルスリテラシーの向上についても書かれていますが、最大のポイントは財源不足でピンチ!!ということです。
医療機関で働いている身分としては負担増で起こりうる懸念
ぼくは病院の収支管理をしておりますので高額寮費制度の自己負担額が上がることでどうなるかを考えてみました。
まずは負担増に伴う受診控え、入院控えの可能性があります。患者目線で8万円なら支払えた人も13万円になると苦しくなりますからね。
人間は8万円でOKだったものが13万円になったら高くなるなーと思ってしまうものです。支払額が大きくなると未収金が増える可能性もあります。
また細分化されて複雑になるので現場も混乱します。説明に要するコストもかかってくる。
他にもあるかもしれないけど。メリットよりはデメリットの方が多いイメージです。
それでも賛成する理由は代替案が見つからない。ない袖は振れない
高くなる!嫌だ!政治家のバカヤロウ!みたいな感情論ではありません。
高額療養費制度という複雑な問題に対してさまざまな側面があります。しかし日本は超高齢化社会がしばらく続きますし少子化もさらに進むでしょう。
高齢者の自己負担額を3割にする方が先決だと思いますけどね。あとは収入での線引きではなくて資産の判断できるようにするべきです。
お金持ちでも収入がない人は多くいます。年金収入の高齢者。FIREした人も同じです。高齢者で現役世代並みの所得がある人はある程度の負担も必要でしょう。
どうしたら正解なのか分かりませんが財源不足であることは間違いないです。これ以上未来にツケを回すことは出来ませんからね。
どうにかしていい将来になると良いですね。