変化の少なかった平成が終わり令和に合わない診療報酬制度

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良くも悪くも変化のなかった平成の30年が終わり令和にでは少子高齢化、円安物価高、などなど多くの問題が浮き彫りになってきました。

診療報酬制度もそのひとつでしょう。

経済的にはデフレ経済の中、2年に1度の診療報酬ではマイナス改定が目立ち、薬価は特に下がっていくという状況でした。

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頭の良い政治家や官僚などが「あーでもない。こーでもない」と考えた結果が現在なのです。

周辺病院では人不足が目立ちます。医師も足りないし、看護師も足りない。配置基準が満たせなくては基準を下げるしかありません。

基準を下げれば収入は減るので経営は苦しくなる。経営が苦しくなれば人、モノに投資ができなくなる。悪循環。

70歳を超えている小児科医や産婦人科医に何を期待すれば良いのか分かりません。

ぼくが働いているような民間病院では赤字にはできないので経営はよりシビアになります。

経営理念とは。絵に描いた餅。

最近では急性期病院を希望しないのがトレンド

医師も看護師も介護士もリハビリも同じ給料なら少ない時間が良い。同じ給料ならラクな職場が良い。

なので急性期病院は不人気で離職が多い。ぼくが働いている病院でも急性病院から慢性期病院への希望が大量にあります。(同じ給料なら身体がラクな方へ)

美容整形や訪問看護、訪問リハビリへ流れている人も多いです。医師も初期研修が終われば医局に残らずフリーでやっていく人も多い。

とにかく、若手が新しい環境を望んでいるので古い体質が邪魔をしているわけです。

バブル期にどのように診療報酬改定があったか知っている人は少ないでしょう。

何が正解なのか知らないけど現状は良くない

バブル期とはさまざまな状況が違うので一概には言えないでしょうが、現在の診療報酬では物価高にも追いついていけず、他業種との賃上げ率にも追いつけない状況です。

事務はもちろん栄養士や調理師や清掃員や運転手などは病院で働く必要性はあまりないのです。同じ勤務時間や内容で2倍の給料を出すところがあれば転職するでしょう。

財源不足で厳しい状況ですが現場は崩壊していく可能性もあります。実際地方では危険ゾーンを突破しているところもあります。

病院の事務員としては報酬改定とともに高齢者の負担割合増加でバランスを取るしかないと思っています。

少しでも良い方向に進むと良いですね。(3月末の大量退職者を知っての感想)