病院スタッフの昇給率について

第3章 病院事務
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物価高に悩む病院にとって昇給率は悩ましい問題ですね。昇給率が低ければ職員の不満となり離職率アップにつながります。かといって無い袖は触れない。給与が高ければ経営が圧迫されてしまいます。

そもそも病院というのは労働集約型のビジネスです。それに加えて売上は国によってコントロールされています。つまり、昨今の市場で病院経営は非常に難しい。

総務などの事務職にとっては新卒を採用しても一般企業との差がはっきりと現れます。こまった。

そんな厳しい状況でどのくらいの昇給ができるのでしょうか。

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まずは個人的な昇給率について

具体的な金額は控えますが2025年度の昇給は8%程度でした。金額にすると非常に大きな昇給です。昇格は無かったので純粋に良い評価をして頂いたのだと思います。

20年近く仕事してきましたが、過去に在籍した会社では昇給は2%程度で、昇格しても10000円くらいでした。

病院の事務職40歳にしては多くをいただいている身分にも関わらず、昇給率が高かったことは物価高の時代に大変家計は助かります。

これは法人側からの他の病院に転職されては困るというメッセージなんでしょう。確かに転職エージェントに1年ぶりに登録したら昨年より上振れしている印象がありました。

転職希望者はチャンスですね。空前の人不足時代。超絶売り手市場。どこの病院も人が足りない。

他の病院の昇給率を調べてみた

複雑なリサーチをするときにchatGPTは便利ですね。

**私立病院職員(事務)**の場合:2024年平均昇給額+5,832円/月は賞与含め年換算で約7~8万円の増収に相当します。月収25万円の職員なら月+5,750円、年収ベースで約+7万円(昇給率2.3%)のアップとなりますmtjnews.com。2025年は月+5,000円程度(年+6万円前後)の増収見込みです。

2024年は政府の診療報酬改定による賃上げ支援もあって、病院事務職の昇給率が各種別とも上振れしましたedenred.jp。しかし依然として他業種より低めの昇給水準であり、人材確保のためには更なる処遇改善が課題とされていますmtjnews.com。各病院種別ごとの最新動向を踏まえ、今後も人事院勧告や医療団体の公表資料、求人情報サイト等で提示されるデータを継続してウォッチすることが重要です。

となりました。

おおむね正解なんでしょう。ぼくが働いている病院でも似たような感じです。

病院の昇級率は2%程度。

2026年の診療報酬でどのようになるのか注意していきましょう

中医協総会(2025年4月23日)の議論概要は以下の通りです

療機関経営の逼迫 物価高騰・人件費高騰の影響で医療機関の経営が非常に厳しく、従来時とは異なる緊迫した状況にある

診療側(医療者)からの強い要望 大幅な診療報酬引き上げにより病院経営を維持しつつ、施設・人員基準の緩和やアウトカム評価導入で医療の質を担保する改善策

支払側(財務・保険者)の慎重姿勢 医療費の膨張や現役世代の負担上限を考慮しつつ、診療報酬引き上げに慎重な立場を維持

おおむね通年通りですね。

これから骨太方針とやらで決まってくるでしょう。

個人的には賃上げに関するプラス改定よりも基準の緩和による間接的なプラス改定が望ましいと思っています。いくらプラス改定しても人不足は解消しないと思うので。