診療報酬改定に向けて情報が出てくる時期になりました。病院で事務員をしている以上避けては通れない情報になります。
今回、第204回社会保障審議会医療保険部会(2025年11月20日)と第121回社会保障審議会医療部会(2025年11月25日)が開催され令和8年度診療報酬改定の基本方針(骨子案)が出てきました。
12月には基本方針(案)となり改定の中身もだいぶ見えてきますのでここで骨子案を整理しておきましょう
2026年の改定で厚労省が実行したいと考えていること(骨子案のポイント)
基本的には6月の骨太方針から大きな変更はありません。
以下、ぼくなりの要約です。大きく分けると以下の4つになります。
詳しく知りたい人は上記リンクから全文をどうぞ。
今はお金も人も足りないよねをふまえて報酬見直し
- 物価上昇もあり医療材料や電気代などコストが増えている。
- 医療従事者の人数が足りず、人を確保するのが難しい。
→ だから報酬を見直すことで、病院を支える&人を守るのが最優先。
医療のやり方・役割を変えていきたい
- 「重い患者さんをずっと入院させる」だけじゃなくて、軽くなったら家や施設へ
→ 「在宅医療」や「地域での医療・ケア」の役割を増やす。 - お年寄りが増えるから、病気の治療だけじゃなく「生活支援」「リハビリ」「チーム医療(いろんな職種が協力)」を大事にする。
新しい技術・しくみを使って、無駄をなくす
- コンピュータ・ネット・AIなどを使って、カルテや薬の管理・会計・患者の情報共有をデジタル化。
- 手書きや紙の書類を減らして、働く人のムダな時間と力を減らす。
→ これで「人手不足」と「医療の質」を両立させよう。
みんなが安心できる医療のしくみを守る 効率化する
- 急な病気や事故、重い病気の人。誰もが治療を受けられるように。
- でもお金は無限じゃないから、何が必要で何が無駄かを見直す。
- 必要な部分にだけお金を使うように医療全体のバランスを考える
賃金上昇と人不足の解消は重要課題となっているけど難しそう
ここは政治的な背景からも記載は必須の部分ですね。
医療従事者へのお給料がインフレに追いついていないので放置しておくと貴重な票田も無くなってしまいますからね。実際にどこまでできるのかはわかりませんがアピールはしっかりとしてありますw
しかし、実際に給与が5%以上アップする可能性は低いでしょう。
医療材料、水道光熱費、建設コスト、設備費などなどその他の値上げに追いついていません。日銀は利上げもできない状態で円安は進行しますからね。
補助金で対応する可能性もありますが結果的に国の借金が膨れ上がるだけですし、他業種から医療だけと言われると具合が悪くなるのを政治家は嫌がります。
そうなると人不足の解消も難しい。
本当は医療再編を進めたいんだよね 病院が多すぎるんだ
デジタル化は10年位前から言っていますが時代の流れの方が早いですね。まったく追いついていません。今回も書かれてはいますが難しい状況にあるのは変わりません。
人口が減少していく中で病院数を維持することは無理でしょう。算数の問題。本当は地方再生とか言っていないでコンパクトシティを推進しないと医師も看護師も不足していくだけ。
そして本当は足りているのに人不足が叫ばれている。マクロとミクロの視点。
稼働率75%の病院が厳しいのは経営的には当たり前なんですけどね。そこをインフラと考えている人が多いため難しくなっているんです。
病院再編が進まないのは「経済の問題」ではなく「政治の問題」だからですね。
結局はいつも通りの診療報酬改定になりそうですね まとめ
ここから議論を深めていくと書いてありますが、厚労省における議論を深めるとは中途半端なものにするということです。
診療報酬改定はとても大きなイベントなので多くの団体や業界が絡んできます。本当はトランプ大統領みたいなのが一刀両断にしてすすめると(善し悪しは別にして)変化も大きくなり面白くなるんですけどね。
結局は各所に配慮やら調整やらを進めていくうちに面白みもない中途半端な結果が出てくるのです。いつもの診療報酬改定と同じ。
あとは最終的はドエンドに配点がどうなるかが重要になります。引き続き動向には注意しつつ楽しんでいきたいと思います。