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第3章 病院事務

変わらない職場文化と変えられる自分の立ち位置

退職者が発生するたびに、「ついてこられなかった」「本人の問題だ」という声があがります。一理あるように聞こえますが、裏を返せば組織の側は何ひとつ変わらなくてもいい、という宣言でもあります。採用活動は続いている。新卒もたくさん入職してきました。しかし、せっかく採用しても新人が定着せずに辞めてしまえば、そ...
第3章 病院事務

適時調査で目的と手段の逆転を実感した医師の負担軽減

適時調査がありました。準備段階から関連部署と情報共有し、必要書類を揃え当日も淡々と進みました。久しぶりの適時調査ということもありドキドキしていましたが無事に終了しました。調査中に「本当に目的を果たしているのだろうか?」という違和感がありました。今日はそんな話です。医師・看護師の負担軽減を形式で測るの...
第3章 病院事務

公立病院からやってきた院長と、民間病院のリアル

現場にやってきた、正しい人当院に新しい院長がやってきました。その院長はかつて公立病院で院長を務めており、長年の医療現場での経験もあり、知識も豊富。話し方も理路整然としていて、言っていることはどれも筋が通っている。正直なところ、リーダーとしては申し分ない人なのだと思います。ただ、現場の空気は少しざわつ...
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第3章 病院事務

骨太方針2025を読んで診療報酬改定2026を予想

政府が骨太方針を発表してから1ヶ月が経過しました。令和7年6月13日「経済財政運営と改革の基本方針2025~「今日より明日はよくなる」と実感できる社会へ~」(骨太方針2025)が経済財政諮問会議での答申を経て閣議決定されました。この方針は、来年の診療報酬改定の土台となるものです。今回は、骨太方針の中...
第3章 病院事務

医師の規律を守るのも総務の仕事

病院という場所は、いろんな個性がぶつかる場所でもあります。スタッフ間の連携だけでも大変なのに、そこにクセの強い医師が加わると空気は一変します。しかもその医師が、元・開業医だったりすると…。手に負えないこともある。今回着任した医師も、かつては自分でクリニックを開業し理事長として長年采配を振るっていた方...
第3章 病院事務

レセプト点検方法を見直し。残業代と派遣費60万円が不要になった件

病院の中でも残業時間が多い職場は決まっています。そんな中でも医療事務は残業が多い職種です。レセプト点検で遅くまで残り、「今月もなんとか終わった…」と帰る。でも、それって本当に意味のある時間だったんでしょうか。ぼくの考えは一貫しています。「レセプト残業なんてムダ」「医療事務で残業なんて人生がもったいな...
第3章 病院事務

仕事は「増えるもの」だからこそ、減らす努力をしないといけない

仕事というのは、基本的に増えていくものです。新しい業務が追加されるのはスキルや経験が認められた結果かもしれないし、人の退職や異動でやむを得ず引き受けることもあります。ここで問題なのは「増える一方で、減らない」こと。だから、仕事は意識的に“減らす”努力が必要です。不要な業務はやめて、必要だけど自分でな...
第3章 病院事務

病院で新人がすぐ辞めるのはパワハラ?それとも上司の教育スタイル?

若手職員の退職が止まりません。看護師だけでなく、コメディカルや事務職の離職も増えています。新卒採用した職員も、気づけばいなくなっていました。「まあ、時代だよね」と言ってしまえば、それまでです。でも、それで何かが変わるわけでもありません。穴のあいた財布に、いくらお金を入れても溜まらないように。人が流出...
第3章 病院事務

病院は労働集約型ビジネスの限界かも知れない

病院は、労働集約型ビジネスの完成形みたいなものです。人件費率は高く、利益は出にくい。まじめに経営しようとすればするほど、むしろ苦しくなる。不思議ですね。いや、もう無理ゲーと言ったほうが正確かもしれません。看護師の取り合いも熾烈です。給与で勝負するしかなく、つまりは札束の殴り合い。この状態をいつまで続...
第3章 病院事務

病院スタッフの昇給率について

物価高に悩む病院にとって昇給率は悩ましい問題ですね。昇給率が低ければ職員の不満となり離職率アップにつながります。かといって無い袖は触れない。給与が高ければ経営が圧迫されてしまいます。そもそも病院というのは労働集約型のビジネスです。それに加えて売上は国によってコントロールされています。つまり、昨今の市...
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