結局、何を言ったかよりも誰が言ったのかが大事なんだと再認識しました。

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病院や介護施設で働いていると何を言ったかよりも誰が言ったかが大きなウエイトを占めることって多々あります。

ぼくは従業員が数百名程度の中規模病院や介護施設での勤務経験なので特に実感しています。

これはぼくの実体験だけでなく有名なイギリスの人類学者ロビンダンパーさんも同じようなことを言っています。

以下、ウィキより引用です

ダンバー数とは、人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限である。ここでいう関係とは、ある個人が、各人のことを知っていて、さらに、各人がお互いにどのような関係にあるのかをも知っている、というものを指す。ダンバーは、平均的な人間の脳の大きさを計算し、霊長類の結果から推定することによって、人間が円滑に安定して維持できる関係は150人程度であると提案した

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E6%95%B0

150人くらいであればリーダーシップが発揮しやすいというものです。

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介護施設の事務長に必要なのは人間関係構築能力である

医療事務時代のリーダー(管理スタッフ数10名以下)から介護施設の事務長(管理スタッフ100名)になって数年が経過しました。

試行錯誤しながら何とかここまでやってこれたのですが、一番大事なのは介護報酬の知識とか事務遂行能力ではなくて人間関係構築能力だと結論になりました。

多くの事務長と定期的に情報交換を行うのですが、事務長・施設長・看護責任者・相談員などの人間関係が悪くなっている職場の成績はあまり伸びていません。

逆に事務部門が積極的に現場と交流しているところは風通しがよく大きな問題点もありません。

急な方針転換をどこまで周知できるのかが大事

複数の施設がある法人なので事務長と言っても雇われ店長みたいなものです。ぼくよりも上の役職はたくさんいます。法人内での権限なんてありません。

なので、A方針で進んでいた内容がトップの方針転換でBになることも多々あります。

現場スタッフにしてみればA方針で進めていたのにB方針になることは、今までの準備がパーになるので文句も言いたくなります。

そんな時に普段の行いで大きな差になってくるのです。

ぼくは自分の性格もあり統率を取れるタイプではないのを知っています。

管理職にもいくつかパターンはあるけど風通しは良い方がいい

統率力、コミュニケーション力、問題解決力、など管理職に必要な能力はたくさんあります。

ぼくは権威性でゴリゴリにリーダーシップを発揮できるタイプではないので、常日頃からフロアをラウンドして介護スタッフをコミュニケーションをとっています。

そうすることでトップからの急な無理難題もお願いしやすい空気を作っています。この方法で成功しており、ぼくの施設は法人内でも優良施設の一つに認識されるようになりました。

コミュニケーションをとる→風通りがいい→不明不満も吸い上げができる→無理難題が出る→今度は助けてあげよう みたいな感じです。

本日のまとめ

トップの方針転換に対し事務長の発信でも風通りが悪い施設だと、介護さんの不明不満の対処をしなくてはならなかったり、説明が通らず頓珍漢な方向に進んでしまうこともあります。

そうなるとトップとしては言ったこともできない施設だ。あの施設の役職はダメだ。みたいな悪循環になります。

何を言ったかよりも誰が言ったかが大事とタイトルには書きましたが、誰が言ったかで物事が進みやすい職場作りをしておくことが大事なんだと再認しましたのでブログに書いてみました。

マネジメント方法の正解はありませんので自分のカラーを活かした方法が見つかるといいですね。リーダーシップは誰でも取れるので常日頃から考えておきたいものです。

お互いに頑張りましょう。