介護報酬改定がとうとう決まりました。結果はどうだったでしょうか。
改定率は12月に決定しておりましたので気になるのは中身になります。改定内容がわかるまで良し悪しの判断はできませんからね。
厚労省の資料を一読したところでこのブログを書いております。
詳細まで読み込んでいない率直な気持ちになります。
今回の改定で「地域包括ケアシステム」は事実上の破綻となった
2024年の改定は医療介護の同時改定で2025年を迎える最後の改定になります。
2025年といえば地域包括ケアシステム完成の目標です。
団塊世代が後期高齢者となり団塊ジュニアも高齢になりつつある現在では日本は無理ゲーの一途を辿っています。労働力の減少は賃金上昇で解決する問題ではないし、社会保険料は高くなり続ける。
個人的にはもう少し強気な報酬改定でよかった気がしています。厚労省と財務省の意見が食い違っている状態では難しいのかもしれませんね。。。
もう高齢者の負担増なしに現役世代で支えるのは不可能でしょ。
政治家の支持率問題もありコロナ問題もあり円安問題もある中で舵を切れなかった印象です。個人的にはもっと突っ込んだ大きな変更が必要だと感じました。
介護施設事務長としてはより一層の大手優遇を進めてもよかったと思う
人手不足の解消策が不足している。
人手不足の原因は賃金ではない。
高齢者が増加して労働力が不足しているのだから解決策としては「諦める」になります。
- 3対1の介護をあきらめる(不足のある介護を受け入れる)
- 小規模事業所をあきらめる(スケールメリットを活かす)
このどちらかしかありません。より少ない人手でも回るようにするしかありません。
皆保険制度に代表されるように「皆平等」が美しいですが、定額(低額)介護受け放題は無理があります。介護報酬改定に関わった全ての人がバランスをとった結果です。
もう少し、費用対効果や効率化を進める施策があったような気がします。ロボットやテクノロジーを活かすのはいろいろ無理があります。
道筋はできた。あとはどのように進むか考えるだけ
個人が何を言っても結局は変わりません。そして結論は出ました。プラス改定です。
ぼくのような民間医療法人の事務員は決定された報酬(ルール)を熟知して施設を最適化するだけです。次の改定は3年後。
3年後までの事業計画はどうなる。賃金上昇。物価上昇に利益は追いつくのか。問題は山積みですがひとつひとつ解決するしかありません。
少子高齢化はますます進むのは確実です。次は2040年問題とか言われていますね。
どうしても世論が動くのは時間がかかります。
早くいきたければ一人でいけ。遠くにいきたければみんなでいけ。です。
ぼくのポジション取りは定まりました。お互いに頑張りましょう。