病院の機能評価は5年ごとに更新が必要

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機能評価の更新がありました。

マニュアル整備などいろいろと大変でしたので忘備録もかねて病院の機能評価について書いておきます。

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病院機能評価はとてもめんどくさいものである。

病院機能評価は日本医療機能評価機構という組織が運営をしており「病院機能評価事業は、病院の医療機能を学術的観点から中立的な立場で評価し、その結果明らかとなった課題の改善を支援する事業です」です。

難しいですね。

簡単に言ってしまえば「この評価を受けている病院は一定の水準にあるよ」というものです。

詳細が知りたい人はオフィシャルサイトです。

公益財団法人日本医療機能評価機構は、国民の健康と福祉の向上に寄与することを目的とし、中立的・科学的な第三者機関として医療の質の向上と信頼できる医療の確保に関する事業を行う公益財団法人です。

公益財団法人日本医療機能評価機構

公益財団法人日本医療機能評価機構が行っている事業のうちの一つに「病院機能評価事業」があります。これは認定を受けた病院は「一定の基準を満たしている」「正しい運営をしている」と外部に示せる指標の一つになります。

病院のHPを参照すると以下のようなシンボルマークがある病院は認定を受けている病院ですので、病院選びの指標の一つになります。

働いている病院は病院機能評価を受けているでしょうか?

病院機能評価では、病院の組織的活動を患者さんの目に触れない部分も含めて第三者として評価し、病院の優れている点や課題を明らかにします。
審査の結果、一定の水準を満たしていると認められた病院に対して認定証を発行します。 また、認定病院を対象に、救急医療・リハビリテーションの各機能に特化して評価する付加機能評価も行っています。

事務はどのような準備をする必要があるの?

全部を書くことはできません。日本医療機能評価機構のサイトに書かれているので気になる人は確認してください。

想像以上に細かく書いてあります。相応の準備期間が必要です。事務では以下のような内容を確認されます。

  • 正しい会計を行っているか
  • 正しいレセプトを作成しているか
  • 受付手順は適切か
  • カルテの保管方法に問題は無いか
  • 施設基準の届け出は適正か

などなど。

病院としても「今の方法でいいのか?」と振り返る機会にもなります。

評価項目や評価方法については「非現実」的なものもあります。メリットよりもデメリットの方が大きい病院も多々あるのではないでしょうか。

全体でマニュアルの見直しと作業フローの確認をしました。

普段は手付かずの細かいところまでチェックしました。オリジナルの方法ではないか。現状よりいい方法はないのか。変更があればマニュアルの変更作業をしました。

マニュアルが無い(作成が必要)ものもありましたので見直しは必須です。

これを

  • 受付会計
  • 外来
  • 入院
  • カルテ・レセ

などの確認をしていきます。

正直、気合いを入れて整備しましたのですごくいいマニュアルが完成しました。まぁ、マニュアルなんて確認されませんでしたけどね。

コロナの影響だけ?機能評価を受けている病院が減少している

機能評価にはメリットよりもデメリットが多いのは事実だど思います。

それが以下の表にも現れております。

コロナの影響もあったとは思いますが、2009年にピークで2574病院でしたが2022年は2046病院となっております。

500病院が認定をしておりません。2023年度もさらなる減少があるでしょう。2000病院とは日本の病院の25%程度になります。

手間暇かけて得られるものが少ないので取得するメリットがなければやならいのは合理的です。日本医療機能評価機構となっておりますが多くの病院が取得をしておりません。

当日は何をするの?当日は録音・録画はダメ。

当日は病院の偉い人が対応するので普通の人は調査日も通常業務を行います。

病院機能評価では録音・録画が禁止されています。ぼくは議事録担当としてノートパソコンで評価中の会話を入力していました。

ブログを毎日書いていて良かったです。文章入力が苦にならなかったです。

調査員がヒアリングや見学で決めていきます。決算書は詳細を突っ込まれていました。予算の根拠なども細かく聞かれていました。就業規則もいろいろ言われていました。

久しぶりの機能評価でしたが勉強になりました。

現在は介護施設の事務長なので発言権はありませんでしたので病院の事務長に対して「頑張れー」と応援していました。

有効期限は5年なので次の更新時期には率先して動けるようにしておきたいですね。