診療報酬の算定ルールを理解している総務課

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医事課を5年くらいやりました。

当初は受付で案内をしたり保険証確認をしたり会計窓口対応をしており、経験アップとともに外来の算定をしたりレセプト点検をしたりと業務の幅が広がっていきました。

最終的には急性病棟のレセプト担当となり外科や整形の手術についても勉強ができました。

総務として働いている現在で、一番役に立っているのは診療点数早見表(算定本)の読み方を知っていることです。

施設基準の細かいルールについて熟知していなくても算定本が読めることで医事課など他部署と同等に話ができるのは重要です。

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施設基準見届け(D006-4遺伝学的検査)を実施した時の相談電話

ゲノム医療の遺伝子学的検査を非常勤医師が実施してしまった。この検査は外来にしては高額な検査になります。そして高額な検査にはそれなりの算定ルールが設けられております。

D006-4 遺伝学的検査

  • 1処理が容易なもの 3,880点
  • 2処理が複雑なもの 5,000点
  • 3処理が極めて複雑なもの 8,000点

1 別に厚生労働大臣が定める疾患の患者については、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において行われる場合に限り算定する。

2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、患者から1回に採取した検体を用いて複数の遺伝子疾患に対する検査を実施した場合は、主たる検査の所定点数及び当該主たる検査の所定点数の100分の50に相当する点数を合算した点数により算定する。

医事課としては算定も出来ないし、非常勤医師や患者さんへ説明するにも大変な労力になります。

クソ忙しい午前中のピーク時に想定外の対応は困ります。そこで状況を把握できる総務はとても重要になります。

総務に1から10まで説明するなら医事課で説明したほうが早い

実務を全くわからない上司や役職者に説明する時のように。

総務がやってきてもトンチンカンだと余計に疲れるだけです。

医事課の困りごとは「算定できない検査を実施したからどうする」と言う部分です。それなのになんで算定できないのか。どうしたら算定できるのか。そのほかの方法はないのか。医師へ説明はどうするのか。などなど聞かれたところで困るのです。

しかし、そのような的を得ない人は多いですね。

算定ルールを詳細は知らなくとも血液検査をしたら判断料や加算があるかもしれないと考えることができて、算定するための対策を練ることとができる人はとても少ない。

ぼくのキャリア。自分の強みを活かしてやっていくしかない

専門職でもないし、国家資格があるわけでもない。

20代の頃に一般企業で総務や人事を経験したので、給与計算や社会保険関係の知識や労働法や安全衛生の知識も学べました。幹部のカバンもち的な管理職とは何かみたいなものも勉強できました。

そこではインターネットやパソコンに関する知識も多分に学べたので、簡単なコードを書いたりしてシステムを動かしたりもしました。

医療事務では上記のように急性期病棟のレセプトや施設基準についての知識を得ました。介護施設では介護請求に加えて現在の介護とはどのようなものか知りました。

どの知識も中途半端でナンバーワンにはなれませんが、上位20%くらいには入っていると思っています。

仕事の能力マトリックスを5角形や6角形で作成したら飛び抜けるものはないけど、全体的なパラメーターは高くなるのではないでしょうか。

本日のまとめ

どれも中途半端で誇れるような能力ではないけど、40歳となり突起すべき能力が身に付くとも思えません。

手元にある能力でなんとか振り落とされないようにしがみ付いていくだけです。

人事労務と医療事務とITの知識がある総務課としてのポジションを確立できたら、それはそれで強いような気がします。

詳しくは以下の書籍に詳しく書いてあります。

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