面白いニュースがありましたね。来年2024年の診療報酬改定から通常の4月から後ろ倒しをして6月になるそうです。
物事に変化を加える時には大きな反発はつきものです。この変更にも多くの意見がなされています。
ぼくのこのニュースを知った時にいくつかの疑問点が出てきましたので少しだけ深掘りしていきたいと思います。
診療報酬の基本的な流れのおさらい。
診療報酬改定は2年に1回あります。だいたい12月には改定率が決定して2月に詳細がわかります。そこから4月1日の改定までにバタバタがあります。
医事課の職員であれば2月に詳細が決定してから新しい算定ルールの確認をしたり加算取得の有無を検討して病院稼働額の概算を算出します。
病院にとっては2年に1回。2月から4月までは超ハードモードがあるわけです。
このバタバタ劇を改善するために後ろ倒しをして6月スタート
厚生労働省は2日、病院や薬局が提供する保険医療サービスに支払われる診療報酬の改定について、施行時期を4月から6月に後ろ倒しする案を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)の総会に提案し、了承された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aef5836d36600872037b3f3b234df306771bc6ab
ニュースの通り負担軽減が目的になります。
そもそも論から考えてみる。診療報酬改定を2年に1回する必要性は?
10年くらい医療介護業界にいるので診療報酬改定は2年毎。介護報酬改定は3年毎が当たり前となっていましたが、そもそも決まった時期に改定をする必要ってあるんだっけ。となりました。
ほかの法律のように告示期間を設けて1年後に変更します。とやった方が良いのかもしれません。
ぼくは5回の診療報酬改定で政治特有の角が取れて丸くなるを見ているので、この流れ自体を考えても良いんじゃ無いかなと思ったりもしました。
物事を進めたいのであれば大きな改革が必要ですが、多くの団体やら教会が「あーでもない」「こーでもない」でどっちつかずになります。
スタートを後ろ倒しではなく結論を前倒しすれば良いのでは?
12月に改定率が決定して2月に詳細が決定だから無理ゲーのハードコアモードになるので、10月くらいに改定率が決定して詳細が12月に決定すれば良いのではないでしょうか。
素人でも思いつくので厚労省の6月後ろ倒しはどこかへのアピールにすぎないのでしょうね。政治的パフォーマンス。
事前にしっかりと検討していれば結論を前倒しする方法だってあったはずです。それをやらないでこのタイミングでリリースするのは????
本日のまとめ。6月スタートは良いことだ。
実際はどうなるのかわかりませんが、個人的には2月から4月のスケジュールに余裕ができる6月スタートには賛成です。
ただし薬価は4月などバラツキがありますの混乱するかもしれませんね。
ぼくは決定した内容を理解して最適なスケジュールを考えるのが仕事になります。6月であれば6月なりの対応をして施設内が今来しないようにしていきます。
これから新しい情報がどんどん出てくるので乗り遅れないようにやっていきましょう。