【予想】2024年診療報酬改定はプラス。武見厚生労働大臣の就任

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大きなニュースがいくつかありました。ブロガーとしては「厚生労働大臣の変更」「ホーユー給食会社の問題」「介護施設運転手の事故」などネタがつきません。

どのニュースも事務長として考えなくてはならない問題になりますので思考の整理をしておきます。

ネタの大きさとしては内閣改造により武見厚生労働大臣の就任が診療報酬改定に直結します。次期改定は2025年問題を総括するためのダブル改定ですからね。

このタイミングで岸田首相が内閣改造を行い厚生労働大臣の変更について考えてみたら面白い。

ぼくたちの生活や給与に直結する診療報酬改定。プラス改定は嬉しいけど社会保障費の側面もありますからね。

難しい局面をどう乗り越えていくのか動向を追っていく必要があります。

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加藤厚生労働大臣の退任について

加藤勝信前厚生労働大臣(2022年8月10日- 2023年9月13日)は3回目の厚生労働大臣でした。

新型コロナウイルス感染症・マイナ保険証・リスキリング・医療DXなど国民に直結するような内容が多くあり、支持率低下の要因になるので大臣を交代させてイメージを一新したいという狙いがあったのでしょう。

成果についての是非はここでは書きませんが、大きな失態というよりは岸田内閣の支持率のために交代となったような気がします

武見厚生労働大臣の就任について

内閣改造に対する評価はあまり良くないと言った印象を受けました。

武見厚生労働大臣は医師会の意向が強い印象がありますからね。武見厚生労働大臣の評価というよりは医師会が大臣になったと考える評価が大きいです。

武見厚生労働大臣の父が医師会の会長であったり推薦や献金の話題もあります。本人も自覚をしているようで会見では「私は医療関係団体の代弁者ではない」と発言もされました。

武見敬三厚労相「医療団体の代弁者ではない」 就任会見で - 日本経済新聞
武見敬三厚生労働相は14日、就任後初の記者会見を開き「私は決して医療関係団体の代弁者ではない」と強調した。武見氏の父は日本医師会会長を務めた武見太郎氏で、これまでも同会の政治団体である日本医師連盟から推薦を受けてきた。武見厚労相は「国民の立場に立ち、どのような政策を実現すべきかを考えるのが従来から私...

医師会と武見厚生労働大臣の関係について

武見厚生労働大臣は代弁者ではないと発言しましたが、医師会の松本会長は9月13日にコメントを公表しております。

まぁ関係無いと言ったら嘘になるでしょう。

さらに医師会は自見議員も大臣として抱えております。

医師会が大臣をと揶揄されるのもわかります。

んで、診療報酬改定はどうなる?

このタイミングで交代はプラス改定に大きく動くでしょう。また医師の働き方改革を含む医療DXも関係します。

医師会が抱え込んでいる大臣がマイナス改定にするとは思えませんからね。

あとはプラス幅とプラスの内容です。ここが大事なポイントです。医師会ファーストになりすぎず、医療介護の現場にも配慮しつつ、国民への説明も行えるような着地地点を探る必要があります。

難しい。

現在の流れを大きく変えることはできないので、薬剤師(薬価)は厳しいでしょう。

武見大臣会見概要にもある通り以下の7つが主なミッションです。

1、新型コロナウイルス対応について、引き続き万全の備えをしつつ、社会経済活動の回復に向けた取組を進めること。

2、感染症の発生・まん延時における体制整備や、治療薬・ワクチンを迅速に開発・生産するための環境整備等を行うこと。

3、次に、全世代型社会保障を構築するため、こども・子育て支援の充実や、医療・介護制度の改革等に取り組むこと。

4、次に、構造的な賃上げに向けて政策を総動員し、働く人への分配を強化すること、リスキリングによる能力向上支援等の労働市場改革を進めること。

5、次に、マイナンバー情報の総点検を着実に進めること。また、保険証の廃止を巡る1つ1つの不安に丁寧に対応し、マイナ保険証の利用促進に取り組むこと。

6、次に、認知症について、総合的な施策を推進すること。

7、更に、世界の保健課題の解決に貢献し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成を目指すこと

本日のまとめ。

医療介護業界で働いている身としては武見大臣となり短期的にはメリットが多くなると考えています。

長期的には医師会の意向を振り切れるか、社会保障費の削減などもあり難しい局面が続いて行きます。

ぼくは武見大臣となりプラス改定は間違いないと考えてみました。あとはプラス改定の内容です。あと半年もすれば結果が出てきます。

2025年直前の最後の改定になります。良い方向でまとまると嬉しいですね。