3年ほど前に前任者の退職に伴い事務長になりました。
前任者は優秀な人であったので大きな問題はなく、ぼくの3年間は比較的安定しておりました。しかし、未収金が残っておりまして改修に四苦八苦しております。
未収金の回収については、病院や介護施設の事務員であればどれだけ難しい問題なのか知るところでしょう。
この未収金を回収するためにあれこれと大変な思いをしております。
介護施設も未収金は大きな問題になっている
未収金になるパターンはいくつかありますが、一番多いのはキーパーソンが両親の年金を使用してしまうものです。年金で不足はないのに支払いが滞るものです。
金銭的虐待と検索しても多くの事例が出てきますね。
それ以外にもそもそも年金額が少ない人が計画できないパターンもあります。
本来であれば本人家族や担当ケアマネージャーが管理するべきなんですけどね。支払えない場合は生活保護もあります。
何よりも未収金は施設に迷惑がかかるので困ったものです。
救急病院よりは少ないものの介護施設の未収金もそれなりに大きな問題になっております。
前任者の負の遺産(未収金)のせいで時間を割かれている
前任者には正の遺産もありましたので避難しているわけではありません。
正しい表現方法がわからなかったのでこうやって書いています。
未収金の回収方法や処理方法は病院によって違いますね。ぼくの働いている法人は債権回収の可能性があるかぎり負い続けるタイプです。
努力と根性で!!!
というわけで、少なくない未収金を回収するために日々大変な思いをしています。
某大規模医療法人には債権回収担当部署があるらしい。うらやましい!!転職だ!!!
入職前や着任前の回収はメチャクチャ難しい。時間と共に解決はしない
現在、利用している人であれば本人や家族との連絡も容易です。
回収するにしてもいくつもの方法があります。
しかし、利用されていないだけでなくかなりの時間が経過している案件はとても難しい。話したこともなければ顔も分かりませんからね。
場合によっては電話番号だけでなく引っ越しもされていて連絡先が不明の場合もあります。こうなってくると本人や家族の居場所を見つけるだけて大変です。
次の人に負の遺産を残さないようにしたい
ぼくもいつかは異動になったり退職したりします。
なるべく会社のルールを守って問題はないように努めてはいますが施設運営も簡単ではありません。数字上の問題もあります。どこかで無茶をするかもしれません。
サラリーマンというのはどこまで行ってもサラリーマン。
できることとできないこと。やるべきこととやらずべきこと。判断を間違えないよう注意が必要です。
本日のまとめ。未収金は発生させる人が一番悪いのだ。けれども。
未収金の問題で一番悪いのは料金を支払わない人です。これは間違いない。
支払いができないのであれば利用するべきではない。お金が無いのであれば然るべきところに相談をする。支払わなくて良い理由は一つもない。こちらは民間企業です。営利目的で運営しているのだ。
成年後見人市区町村申立てや不動産強制執行など簡単ではありません。多くの労力が必要ですので最初にしっかりとしておいてほしいですね。
と言ってもこの問題は無くならないでしょう。
団塊ジュニア世代には親の年金頼りにしている人がまだまだ多くいます。
難しい問題なので全部を解決することはできません。お金も政治も必要です。ぼくにできることは自分の施設を健全な方法で運営していくしかありません。
数年前に退所した家族に会いに行ってきます。