今までブログでは仕事論や仕事のスタンスについても書くことがありましたがまとまった文章がなかったので2026年版として書いておきたいと思います。
仕事論の核心は一言で言えば「本質を見極めて、最短で十分な成果を出す」ことです。
100点がゴールの仕事に対して、100の行動を投入して150点を狙うのではなく、50の行動で確実に100点を取ることを善とする。同じ成果であれば投入量が少ない方が正しい。
余ったリソース(時間・体力・集中力)は仕事以外の生活に回す。これが持続可能な働き方の設計だと考えています。
やる気について
ぼくは、世間一般で言われるような「やる気にあふれたタイプ」ではありません。
しかし、結果は毎回出しています。ありがたいことに給料や評価も必要十分にいただいています。この一見矛盾した状態の正体は、やる気というシステムを使っていないだけ。
熱量型の人は「感情 → 行動」というルートで動く。テンションが上がるから動ける、認められたいから頑張る。
ぼくは「判断 → 行動」というルートで動く。これをやるべきかどうかを感情抜きで判断して動く。燃料が不要なぶん、長期にわたって安定した出力を維持できる。
省エネ型ですね。
「十分にやる」を精密にコントロールする
省エネに見えるこのスタイルには、実際には三つのスキルが重なっています。
第一に、ゴールの解像度が高いこと。100点がどこかを正確に把握しているから最短経路を取れる。ゴールが曖昧な人は不安から行動量を増やすしかなくなる。
第二に、手を抜く場所と抜かない場所の峻別ができること。どこで手を抜いたら結果が崩れるかを正確に知っている。だから評価が安定する。
第三に、自分のリソース管理が正確なこと。今の体力・集中力・時間をリアルタイムで把握し、最適な投入量を決める。オーバーヒートしないから長期で機能し続ける。
よく言っている自分の頭で考えるということにもなります。
現場マネジメントへの応用
このスタイルはチームマネジメントにも直結しています。
ぼくの肌感覚では、多くのスタッフにとって仕事で成長したいと考えているわけでなく、生活のために必要なものだからやっているだけなんですよね。
成長やモチベーションアップを押しつけるより、無駄な負荷を下げて成果を出しやすくする方が共感を生むものです。
育児や介護に疲れている女性スタッフに必要以上の負荷を与えるメリットはまったくない。
「50の行動で100点」という設計を組織に持ち込むことで、チーム全体の生産性と満足度が上がる好サイクルが生まれます。
今のところの成功例。
地方都市でガツガツ出世して高年収を狙いたいという強い向上心を持つ人には、病院という場所よりも、もっと適したフィールドが他にあるはずですから。
この思想の出発点
ぼくがどのようにしてこの仕事論や仕事のスタンスになったのか考えてみました。
たぶん、最初は学生時代の成功体験です。部活外でサッカーをやっていたので大事なのは「どれだけ頑張ったかよりも、どれだけ結果を残せるか」努力は裏切らないかもしれないけど、無意味な努力では意味がないですからね。
そのあとは20代から30代にかけて、ちきりんさんの生産性の概念と安達裕哉さんの本質思考に出会うことで言語化・定着していったのだと思う。
稲盛さんや鍵山さんや松下さんの話は刺さらなかったな。どれも大事なことだとは思うけど全員に求めるのは相応のパワーがないとできないですからね。
二人に共通するのは「自分のアタマで考えること」への徹底したこだわりです。熱量より思考、投入量より本質。その感覚が自分の中にすでにあったものを正当化し、言語を与えてくれたと思います。
仕事に感情的に乗っかる必要はない。
ただし、やるべきことは確実にやる。それがぼくの仕事論の根幹になっています。