地域の会議があり他院の事務長と話をして、とても良い話であったので共有した方がいいなぁと思ったので書いておきます。
タイトルにもある通り病院や介護施設の目標達成に強いリーダーは必須ですね。
今回の場合は看護部長になります。看護部門の責任者が強いと病院経営はとても安定するよね。という当たり前の話になります。
先に結論を書いておくと、強いリーダーは勢いを生み出せる。勢いは情報共有から生まれる。情報共有しないリーダーなんか辞めちまえ。って内容です。
病院や老健で事務長が苦労するのは医師の存在である
病院や老健など医師が施設のトップにいると数字的にとても苦労しますね。
クリニックなどの院長=開業医=経営者の場合は違うでしょうが、法人や病院規模が大きくなるにつれて院長≠経営者ではなくなります。
実質的な経営については理事長などが担っていて病院長や施設長はそこまで大きな権限を有していないことがあります。
そのため実質的な数字責任は事務長が負うところも多いでしょう。しかし病院や老健にとって医師はとても大きな存在で、患者さんを入院や入所させるには医師の判断が必要です。
最終的な責任は医師にあるので当然と言えば当然ですが事務長的には数字責任があります。
医師の中にはサラリーマン根性以下の窓際サラリーマンも多くいます。しかし医師であるため施設内のパワーバランスが崩れているところは多くあるんですよね。
新しい看護責任者はハッキリと伝えることができた。
とある事務長の病院は前年度比で数字がとても良くなっていましたので「どうしたら良くなったのですか」と素直に質問をしました。
「4月人事異動で看護部長が交代になったから。事務長としての仕事に大きな変化はない。全ては新しい看護部長の力だよ。」と教えてくれました。
その病院にはやる気がなく運営に非協力的な医師がおりました。病院の医師は必要なベッド数をしっかりと受け持たないと経営がとても厳しくなります。
そんな医師に対し新しい看護部長は「あたしたちが看護するから医師はベッドをうめろ」「看護スタッフには満床のベッドに対して万全の看護をするぞ」とハッキリと言える人でした。
リーダーの「強い」とは「勢い」を出せる人のこと
たったこれだけか。と思う人もいるかもしれませんが現場単位のモチベーションアップには必要なことだと思います。
誰もやる気のない職場で最高のパフォーマンスを出したいとは思えませんからね。
病院や施設では多くの人が働いているので個人単独で頑張るのは限界があります。なので良いリーダーは人を巻き込んで大局をコントロールします。
今回の病院では成績が伸びなかった原因に医師のベッド受け持ち不足がありました。そこに対してどのようなアプローチがあるのかを解決した事例ですね。
やる気のない人に対して、今回であれば医師にベッド持てと言っても受け持たない理由が解決しなければ解決は遠くなります。
勢いは情報共有から生まれます。戦国時代でも太鼓や大砲や狼煙で合図をしていました。現場で情報伝達の正確さが勝敗を分けます。
全員で攻めるべき時なのに攻めきれないなどサッカーなどのスポーツでもありますよね。監督とキャプテンと選手がチグハグな時はやっぱり勝てない。
情報共有しないのであればリーダーなんか辞めてしまえ
理念やフィロソフィーなどは大事なのですが現場を指揮する立場にある人は情報共有が大事です。
そしてリーダーであるには役職はあまり関係ないんですよね。いまだに日本の多くでは(ぼくは学校教育の弊害だと思っている)1人のリーダーとその他大勢となっています。
猛烈なリーダーシップがある経営者だって組織規模が大きくなるにつれて現場仕事は部下に任せれいきます。それでも先頭を走っている人もいるでしょう。
100人から200人くらいの病院規模であれば、今回の事例のように一人の看護部長により劇的に改善できるのです。
もう少し規模を小さくして病棟単位であったり部署単位であっても良いでしょう。なんにせよ最悪なのは情報教育しない人がリーダーになっていることです。
負け戦をしている組織で大事な人生を消耗する必要はありませんからね。
本日のまとめ
良い看護部長が着任して病院が劇的に改善された事例を聞いて思ったことをまとめました。
強いリーダーは勢いを生み出せる。勢いは情報共有から生まれる。情報共有しないリーダーなんか辞めちまえ。って内容でした。
最後にトヨタの有名なやつを置いておきます。