日中の介護サービスを利用する場合には通所があります。自宅まで送迎があり比較的利用しやすい介護サービスです。
介護報酬の通所サービスは「デイサービス(通所介護)」と「デイケア(通所リハ)」があります。
今日は似ている通所介護と通所リハビリテーションについて書いてみたいと思います。
デイサービス(通所介護)は利用しやすい。
デイサービスは通所介護とも言います。当初の想定利用者は以下の通りです
通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
厚労省HPより (https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group7.html)
デイサービスのメリットは「空きがあればすぐに利用開始できる」「デイケアより安い」になります。
これけケアプランを作成するケアマネにとっては紹介しやすい大きな理由になります。
リハビリ特化型のデイサービス(通所介護)が増えている
最近になってリハビリ特化型のデイサービスが増えております。
特にスポーツジムやフィットネスを運営している会社の介護事業への参入です。
これは使用頻度の下がった(古くなった)運動器具を再利用できたり、インストラクターの人材活用など素人目線でもメリットが多数あります。
ぼくの自宅周辺でもルネサンスの施設元気事務がオープンしました。
通所介護に参入している理由は参入障壁がすくないから。
通所リハビリには医師や看護師が必要になりますが通所介護には不要ですからね。
デイケア(通所リハビリテーション)は結構厳しいよね
このリハビリ特化型デイサービスが増加してくると通所リハビリテーションの運営は厳しくなります。
比較的元気な人はリハビリ特化デイサービスで良いし、高介護度の人は通常のデイサービスで良くなります。
通所リハビリテーションのメリットは専門スタッフによるリハビリを受けられることと医師が常駐していることになります。
しかし、理学療法士や作業療法士のリハビリにどれだけの効果があるのか。医師が常駐しているからどんなメリットがあるのか。なかなか難しい所です。通所介護の方が安いし。
特に医療法人が運営する介護老人保健施設と併設していることが多い通所リハビリテーション。老健の医師にどれだけのケア効果があるのか。病院医師が勇退で老健の施設長パターンは多い。
また、ルネサンスの元気クラブなど民間企業と医療法人では広報、営業力の違いがあると感じています。
本日のまとめ
リハビリ特化型デイサービスと通常デイサービスがあるので居宅ケアマネはそちらを紹介しやすい。送迎範囲もデイサービスの方が広かったりする。
リハビリ専門職がいる通所リハビリテーションはあまりメリットにならない中でどのようにするのがいいのか難しい所ですね、
そもそもの通所介護サービスは利用者が減少傾向にあります。
次の介護報酬改定でここまでテコ入れはできないような気がしますのでこの流れは続くのではないでしょうか。
現段階で通所リハビリテーションの勝ち筋は比較的高介護度の利用者で自宅から通いたくでお風呂もリハビリもしたい人を地道に集めていくしかありません。
1日コースのリハビリを売りにしても老健と併設である以上セラピストに単位数の上限はあります。入所に比べて単価の低い通所でどこまでやるのか経営判断も必要になります。
まぁ難しい状況ですね。
通所介護も通所リハも通所サービスの枠にいますが、訪問介護サービスも多々あります。居宅のケアマネと話す機会があり上記のような話をしました。
今後どのようになるのか動向を見極めていく必要がありそうですね。