とうとう改定率が示されましたね。
医療機関や介護施設で働く人に重要な報酬改定。2024年は診療報酬と介護報酬の同時改定です。
- 診療報酬 マイナス改定(本体 プラス0・88% 薬価 マイナス0・96%)
- 介護報酬 プラス改定 1.59%
診療報酬は僅かにマイナスとなりました。前回と同様に本体を上げて薬価をマイナスです。厚労省と財務省の攻防でした。武見大臣としては精一杯の内容だったのではないかと思います。
改定の内容がわかるまで善し悪しは判断できない。
今回は改定率だけなので詳細はこれからとなります。1ヶ月後の1月中旬頃に決定です。医療機関はマイナス改定なので大きなダメージですが本当に大事なのは詳細です。
診療報酬改定の概要の通り、地域ケアシステムの深化になります。簡単に言うと高齢者も元気に頑張ってね。となります。
急性期や胃瘻などは厳しく、回復期や口腔栄養を評価するでしょう。
今回の診療報酬改定からスタートは6月になるので通常よりも余裕を持ったスケジュールで準備ができますが、2月からは内容を精査してシステム改定をしてと忙しくなります。
厚労省のHP(令和6年度診療報酬改定の基本方針の概要)
厚労省のHP(令和6年度診療報酬改定の基本方針)
介護報酬も同様。どのサービスがアップするかわからない
介護報酬も基本方針が発表されているのである程度は予想できますが結果が出るまではわかりません。それでも大きなプラス改定となったことは嬉しいです。
介護職員の処遇改善として0.98%を上乗せし、全体で1.59%のプラス改定にする方向で最終調整しています。
マイナス改定で大変になるよりはプラスで良い。
しかし、介護報酬改定にも概要がありますが少し厳しいと感じております。
地域ケアシステムを深化させるのとありますが、人不足の理由が賃金不足で解決するとは思いません。労働人口全体が減少しているなか、介護人材の増加は難しいでしょう。
それならば生産性を高める方向に舵を切ったほうが良いと感じます。次は3年後ですからね。
介護施設の事務長として個人的な視点。
次年度の事業計画を1月に提出します。
そのため、どのくらいの売上があるのか、どのくらいの支出があるのか。といった細かい部分を突き詰めていく作業を12月に行なっています。
ぼくの担当している施設は事業計画達成(黒字運営)をしているのですが、会社員というのは計画を達成しても新しい目標が提示されるのです。
なので、どのようなプラス改定が不明でもプラス改定であるのは希望の光です。
少なくともマイナス改定の医療機関事務長よりは良かった。
本日のまとめ
診療報酬と介護報酬の同時改定の改定率について結果が出ました。
ここから大きな変更となる可能性は低いです。
- 診療報酬 → マイナス改定
- 介護報酬 → プラス改定
残りは改定の中身になります。どの部分がプラスになり、どの部分がマイナスになるのか気になる時期になりました。
年明けには結果が出ます。あわてなくて良いようにしっかりと準備をしておきたいですね。