岸田総理が20日コロナは風邪だよ。2類ではなく5類に引き下げるんだよ。と発言しました。
それに伴い、夕方のニュースでは日本医師会の会長である松本センセが引き下げ後もお金ちょうだい。と言ったりして著名人の方々があーでもないこーでもないと面白いことになっています。
医療法人で働いているぼくにとってもコロナの5類へ引き下げは大きなニュースです。
ぼくの意見。5類へ引き下げるのは賛成です。
このブログを書くにあたってぼくの意見は「５類引き下げは賛成」です。
コロナ禍の3年間で多くのものが失われました。もちろん得たものもありましたが失ったものの方が多いでしょう。
働いている施設では現在も感染者が発生しております。
しかしワクチン接種をした方から陽性者となっていたり、必要以上の感染対策、それに伴うご家族の反応（クラスターが発生すれば感染対策がなっていない。感染対策を高めれば過剰だ）など、正解なき２類対応はこれ以上続けるのは難しいと感じています。
介護施設で5類に引き下げに伴う変化は5つあります。
引き下げると実際の施設運営にはどんな変化があるのでしょう。よく言われている（Twitterで調べただけ）のをまとめました。
- 発熱外来や病床コントールに制限がなくなる（民間病院でコロナの受け入れを拒否が可能）
- 検査や治療費の公費負担がなくなる（ラゲブリオなどはめちゃくちゃ高い）
- 濃厚接触者などの療養待機期間や行動制限がなくなる（市中感染が爆発的に増える。一昔前の風邪なら休むなが復活。面会制限も変更）
- 臨時の発熱外来・検査センター・宿泊療養所がなくなる（無料の検査センターへ行ってこいが言えない）
- 感染対応のおける経済支援対策がなくなる（給付金や補助金に助けられた医療機関や介護施設は多い）
- 行政への報告回数が減る（保健所、市役所、県庁など複数の報告が必要で時間ばかり取られていた）
上記6つくらいが実際の施設運営で発生する変化だと思います。
マスクの有無や防衛費・子供予算や5月のG7サミットについては関係性は高いのかもしれませんが施設運営では当てはまりませんね。
メリットとデメリットについても考えてみる。
賛成派と反対派でメリットデメリットは大きく異なります。ぼくは最初にも書いた通り５類引き下げに賛成派です。
発熱外来がなくなるのは困るような気もしますが、現在だってコロナが発生しても施設内療養が基本です。大きな変化にはなりません。
費用負担が大きくなるのはデメリットですね。抗ウイルス薬などの薬など老健の場合は施設負担になるのでカロナールなどの対応になる可能性があります。（陽性者にラゲブリオ投与は利益無くなる）
行動制限がなくなるのはメリットでもありデメリットでもあります。謎ルールの待機期間が無くなることで大混乱だったシフト調整が落ち着きます。家庭内濃厚接触者に伴う欠勤でシフト調整にどれだけ苦労したことか。
しかし、昭和脳の人が風邪くらいで休むな理論が復活するのは困ります。また感染対策の意識も薄れるでしょうから陽性者が増えてシフトの混乱は続く可能性もあります。面会制限も考えないといけません。
駅前などに無料PCR検査センターなどが無くなるのは困るような気がしますが、抗原キットが出回っているし無料運営し続ける必要はありません。
経済支援が無くなるのは収入が減るのでデメリットかもしれませんが、現在の過剰すぎる支援は将来にツケを回しているだけです。また悪質な施設も多いのも事実です。なので、変化についていけない施設は潔うく撤退してもらい正しい運営をしているところが残るのが正しい資本主義だと考えています。
行政の報告回数が減るのはメリットしかありません。特に保健所。現在はコロナが発生すると感染拡大を防止するため？過剰なヒヤリング電話（1回30分くらい）があります。食事席表や入浴順、フロア配置図など多くを求められる代わりにアドバイスは一辺倒です。3年前なら良かったのかもしれませんが、同じことしか言えないのであれば大切な時間を奪うだけです。
感染対策は続けなくてはいけない。その上での変化が必要
5類になったら感染対策をしなくてもいい！みたいな意見もありましたがそれは間違いでしょう。5類はインフルエンザですからね。注意が必要です。
施設としてはやるべき感染対策は継続して行くことを前提に過剰な部分を削っていく5類には賛成です。
政治あるあるで、これから会とか団とか党などの権力者たちが自分達の権威と金のためにアレコレ言って角のとれた中途半端な決定がされるでしょう。
様々な意見がでているので面白い。
記事の内容については書いていると長くなりますのでタイトルだけ。正解のない問題に対して有識者が様々な角度から意見を言っているのが面白いですね。
どうなるのかわかりませんが決定事項になったら最善を対策を行うだけです
ぼくの意見が5類引き下げに伴う決定事項に関与されませんので、何も決定していない現段階の考えをまとめてみました。
今後は動向を気にしつつ決定事項に対して最善の対策を行っていくだけです。どんな決定になるのか楽しみですね。
まだまだコロナで現場は混乱していますので気をつけていきましょう。