鼻腔・咽頭拭い液採取を複数回実施。月2回算定は?病名はどうする?

D 第3部 検査

2016年の診療報酬改定で新設された鼻腔・咽頭拭い液採取について勉強しました。新設された項目だけあって当初は情報が揃っていない状態でしたね。この鼻腔・咽頭拭い液採取の情報もいろいろと出揃ってきたのでまとめてみました。

これは検査の項目(D419)に加えられていますが、検査料に対する点数ではなくて咽頭や鼻腔を拭う行為に対する点数です。

綿棒でグリグリ。5点。って感じ。

ではこの鼻腔・咽頭拭い液採取はどんな検査を行った時に算定できるのでしょうか?また1日に何回も実施した時はその度に算定していいのでしょうか?レセプトに記載する病名は必要なのでしょうか?

今日はそんな鼻腔・咽頭拭い液採取について書いておきます。

鼻腔・咽頭拭い液採取(5点)の検査について。新設されたよ。

2016年の診療報酬改定でひっそりと新設されていた鼻腔・咽頭拭い液採取(5点)ですがこの検査はインフルエンザ検査やMRSAや溶連菌の検査実施時に算定できると考えています。

インフルエンザの鼻グリグリで鼻血したぼくにとっては5点でも少ないと感じますが、背景としては手技料の適切な評価という事になり5点の配分になりました。

患者さんにインフルエンザ検査をしていましたので、鼻腔・咽頭拭い液採取(5点)を算定してみました。はじめての項目を算定するときはいつもドキドキですね。

査定や返戻がないといいんですけど。

関連記事:厚労省発行の診療報酬改定資料126ページに記載されています。
PDFはこちら→ http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000115983.pdf

画面コピーはこちら↓

新規項目を算定するときは算定漏れがないかチェックを続ける必要があります。

新規項目を算定するときはマスタの整備など医事会計システムもあわせて更新する必要がありますね。外部委託している場合も事前に問題がないか確認をしておけば当日になって慌てる必要はありません。

診療報酬改定で大きく変更するときは最新の注意が必要ですね。他にも新設や変更した部分で上手く反映できていない部分があるかもしれません。

リハビリや点滴など毎回同じ金額を払っていた患者さんは金額の変更に敏感ですので、当面の計算業務は最新の注意を払いながら行っていきます。

通常の2倍の人員を配置して対応していますので、大きなミスもなく乗り越えていけたらいいなと思っています。まぁ悩んでいても仕方ありませんので明るく前を向いて業務にあたります。

鼻腔・咽頭拭い液採取の算定方法。

鼻腔・咽頭拭い液採取はいろいろとルールがあります。でもこれさえ知っていれば大丈夫。まとめておきました。

どんなルールが加えられるか心配でしたが結果的にはシンプルなもので収まったので良かったです。まずは診療点数早見表を確認ですね。

D419 その他の検体採取

6 鼻腔・咽頭拭い液採取 5点

鼻腔・咽頭拭い液採取を行なった場合は5点が算定できます。

ではどのような検査を行った時に算定できるのでしょうか?咽頭や鼻腔を拭った時に算定できるのですが医療事務ではどんな検査で鼻腔や咽頭を拭ったのかわかりません。

外来看護師に確認しましたが。ぼくの働いている病院ではインフルエンザ検査やMRSA検査になります。京都の保険医協会のHPに詳しく書いてありました。

診断穿刺・検体採取料の新設点数について

Q、診断穿刺・検体採取料のD419その他の検体採取に「6 鼻腔・咽頭拭い液採取 5点」が新設されたが、どういった場合に算定できるのか。

A、D012感染症免疫学的検査の「20 A群β溶連菌迅速試験定性」「25インフルエンザ抗原定性」「24 RSウイルス抗原定性」「26 マイコプラズマ抗原定性(免疫クロマト法)」「35 アデノウイルス抗原定性(糞便を除く)」等、D017細菌顕微鏡検査、D018細菌培養同定検査、D023微生物核酸同定・定量検査等の実施にあたり、鼻腔・咽頭拭い液を採取した場合に算定できます。

https://healthnet.jp/paper/paper-5485/第2962号%E3%80%802016年4月20日/保険診療q&a320/

京都府保険医協会HPより

上記の検査を行った時には鼻腔・咽頭拭い液採取の算定を忘れないようにしましょう。

特に冬になってくるとインフルエンザ検査を実施する患者さんは増えてくるのでしっかりと算定できるようにしておきましょう。

インフルエンザ検査では鼻腔・咽頭拭い液採取を必ず算定しましょう!
これから冬になるにつれて増えてくるのがインフルエンザの患者さんです。 内科系の病院やクリニックなら熱や咳などと高熱の症状があればインフルエンザの検査を実施するでしょう。 そんなとき忘れがちなのが鼻腔・咽頭拭い液採取です。これはイ...

また鼻腔・咽頭拭い液採取は1日1回の算定になりますのであわせて注意しましょう。

本日のまとめ

新設された項目については不明点や疑問点が多く出てきますよね。審査期間に質問してもなかな正しい答えをもらえなかったりします。

なので新設された項目についてはいつも以上に診療点数早見表を読み解き理解して医事課全体で統一した考えを持つ必要があります。

僕は算定できると思う。わたしはダメだと思う。なんて医事課内で算定方法がバラバラになるのがいちばんの問題ですから。

僕の働いている病院でも多くの算定する機会があります。特にインフルエンザが流行する冬は算定回数も増えていきます。

この鼻腔・咽頭拭い液採取を単独で実施することはありません。インフルエンザ検査などと必ず一緒に実施されますのでこの検査に対する個別の病名は不要です。

追記。レセプトでは前後に記載する方がわかりやすいです。

レセプトの記載方法なんですが、使っている医事会計システムの表示方法によっては無理なのかもしれませんが、

  • インフルエンザ検査
  • 鼻腔・咽頭拭い液採取

みたいな感じで、検査の加算のような感じで入力する方がいいですよね。バラバラに入力すると鼻腔・咽頭拭い液採取はなんの検査の時に実施したのかわからなくなる可能性があります。

もしもバラバラに表示されてしまう医事システムを使っているなら鼻腔・咽頭拭い液採取の摘要欄にインフルエンザ検査のため。みたいなコメントを入れたほうが無難です。

無駄な返戻が減ります。

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