今日は第10部手術K000創傷処理の中にある「ステープラーによる縫合」についてです。
そもそもステープラーってなんだ?
ってところからのスタートになりましたw
難しくて知らないことはたくさんありますね。
ステープラーってなんだ?
知りませんでした。
ステープラーとはホチキスの事だったんですね。
それなら「ホチキスによる縫合」と書いてくれれば良いのにね!!
でも正しくはステープラーらしいので医科診療報酬点数表には「ステープラーによる縫合」なんてかいてあります。
こんな書き方はいかにも医科診療報酬点数表って感じですね。
厚労省らしいというか…。
少なくともぼくにとってはホチキスの方がしっくりきますw
で、診療報酬改定で文言が追加された「ステープラーによる縫合」について外科と整形外科の医師に確認しました。
第10部手術K000創傷処理における「ステープラーによる縫合」について
ホチキス(ステープラー)なので比較的容易に創傷部に使用できるらしいです。抜去も簡単なので、好んで使用する医師もいるようです。
メリットとデメリットは以下のようになります。
1.縫合糸との比較
・ 縫合部の皮膚表面を圧迫しない。
・ 真皮深層からの血行を遮断しない。
・ 創局所微小血液循環も縫合糸と比べ一定である。
・ 吻合箇所への圧力が少ない。
・ 手術時間の短縮2.注意点(禁忌)
合する皮下5mm以内に骨、神経、血管、内臓などがある場合にはステープルは使用しないでください。
ステープラーによる縫合はよくやるの?
ぼくが働いている病院の医師たちは否定的な意見が多かった気がします。出来るだけ手でやった方が良いという考えでした。
しかし、頭部など一部の場所によってはホチキス(ステープラー)を使用する事もあるそうです。基本的に外来で使用する事はないと考えています。入院でもあまり使用しないそうです。
これは医師の判断による部分が大きいので働いている病院によってはバンバン使用するぜ!というところもあるでしょう。
ステープラーによる縫合で真皮縫合加算が算定できる?
真皮縫合加算は簡単なようで医事課には難しい部分がありますよね。
査定が多い部分でもあります。
ステープラーによる縫合で真皮縫合加算は算定できるのでしょうか?
現段階では「ステープラーによる縫合を真皮行った場合は算定不可能(そもそも真皮にホチキスするのは難しい)」と考えています。
本日のまとめ
今日はステープラーにおける算定方法について書きました。
創傷処理は多くを算定する項目ですが診療報酬改定で微妙に解釈などが変更になる可能性があります。必ず確認しておきましょう。