kワイヤー抜去・キルシュナー鋼線などの抜去は創傷処置?処理?骨内異物除去?

J 第9部 処置

今月のレセプト点検では外来診察室で実施された処置内容についてみんなで議論がありました。タイトルにもある通り「kワイヤー抜去・キルシュナー鋼線などの抜去」は何で算定すればいいのでしょうか?

このあたりの算定方法については多くの病院で独自に考えているようですね。場合によっては医療事務の裁量に任されていたりする可能性もあります。

  • 外来診察だったので創傷処置でしょうか?
  • でも手術後のKワイヤー抜去なので創傷処理でしょうか?
  • もしかしたら骨内異物除去術が算定できる?

このあたりの解釈が難しいですね。

今日はそんなKワイヤーやキルシュナー鋼線などの抜去について考えてみたいと思います。

Kワイヤーやキルシュナー鋼線などの抜去については病院内のマニュアルとして統一する必要があります。

診療報酬の算定については「どちらでもいい」という曖昧なケースが多々あります。

今回のようなKワイヤーやキルシュナー鋼線などの抜去も診療点数早見表には明確な記載はされていません。何が正解か明確に書いていないからです。

なのでレセプト請求が可能な範囲で病院としての明確なルールが必要になってきます。ここは大事ですね。

そうしないとAさんが算定した時は創傷処理だったけどBさんが算定したときは骨内異物除去術だった。みたいなことが起こりうるわけです。それでは病院として問題です。

右手のKワイヤー抜去で「創傷処理」を算定した患者さんに対し、左手のKワイヤー抜去は「創傷処置」だった。なんてことにもなりかねないです。

説明を求められたらなんて言えばいいのでしょうか。

Kワイヤー抜去は「創傷処理」で算定することが多いです。

まずkワイヤー抜去をするために算定可能な点数は

  1. K048 骨内異物(挿入物を含む。)除去術
  2. K000 創傷処理
  3. J000 創傷処置

こんな感じですね。

  • K065 関節内異物(挿入物を含む。)除去術
  • K097 手掌、足底異物摘出術
  • K029 筋肉内異物摘出術

これらはKワイヤー抜去では算定していません。

医学的に考える必要もあるのかもしれませんが、僕らは医療事務なので算定漏れが起きないようにする必要を第一に考える必要があります。

特別な記載や情報がない限り入院手術後の患者さんのKワイヤーの抜去は創傷処理で算定するように医事課全体に指導しています。

それぞれの算定の違いについて。

Kワイヤーを抜去するにあたりK048骨内異物(挿入物を含む。)除去術の算定は難しいです。これは診療点数早見表にも書いてあります。

(3) 鋼線、銀線等で簡単に除去し得る場合には、区分番号「J000」創傷処置、区分番号「K000」創傷処理又は区分番号「K000-2」小児創傷処理の各区分により算定する。

Kワイヤーは「鋼線」になるので、区分番号J000創傷処置、区分番号K000創傷処理又は区分番号K000-2小児創傷処理の各区分により算定する必要があります。

ほんの
ほんの

ぼくの働いている病院では創傷処理で算定しているけれど創傷処置で算定する可能性もあります。

J000創傷処置とK000創傷処理についてはどうなんでしょうか?

僕の働いている病院では

  • 外来オペとして手術室で実施
  • キシロカインなどの麻酔を使用

K000創傷処理で算定

  • 外来診察の範囲で実施(診察室で実施する場合)
  • キシロカインなどの麻酔を使用していない

J000創傷処置で算定

このようにルールを作成しています。

本日のまとめ

細かいルールを作成することは診療報酬を考える上では正解とは言えないのかもしれませんが、病院の医事課という組織の中で経験の浅い新人でも算定業務が可能になるようにマニュアルやルールを整備していくことは必要なことですね。

いつまでも経験者だけが算定業務を行っていくことは難しいです。

医事課の勉強会で議題に上がったのは外来診察室でキシロカインを多用していたからです。そして、Kワイヤー抜去なのに皮膚の表面にピンが露出していなかったのです。

外来で行われるKワイヤー抜去ではピンが露出していることが多いんですよね。なので抜去するのも比較的簡単に実施できるようです。

皮膚や筋肉内に埋め込まれたKワイヤー抜去する場合は外来オペや入院して実施しています。

今回は診療内容からJ000創傷処置で算定で算定しました。

イレギュラーにも個人としても考えでなく「病院(組織)として」迅速に対応できるようにしていけるといいですね。

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