デブリードマン加算が査定だったよ。算定要件の確認とレセプト病名について

デブリードマン加算 K第10部 手術
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査定をチェックしていたらデブリードマン加算がありました。

多くないタイプの査定だったので「医学的判断による査定かな?」なんて思いましたが、単純なこちらの算定ミスでした。

デブリードマン加算とは簡単に書くと創傷処理を行う際に汚れている部分を洗浄した時に算定できるものになります。そして算定は創傷処理の加算になります。

しかし今回の査定は皮膚切開術に対しデブリードマン加算を算定したために査定となりました。単純ミスです。

デブリードマン加算は創傷処理における基本的な部分になりますのでしっかりと復習を行いました。なので今日はデブリードマン加算の査定について書いておきます。

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デブリードマン加算の算定要件はどうなっている?

査定は単純な知識不足が原因でした。

デブリードマン加算と言うくらいなので、何かを行った加算になります。それは「K000創傷処理」です。

創傷処理に対しての加算になりますので、それ以外の手術や処置に対しては算定はできません

もう少し詳しく算定要件を確認しておきましょう。

診療点数早見表を確認してみるとK000創傷処理のところに書いてありますね。

3 汚染された挫創に対してデブリードマンを行った場合は、当初の1回に限り100点を加算する。

(5) 「注3」に規定するデブリードマンの加算は、汚染された挫創に対して行われるブラッシング又は汚染組織の切除等であって、通常麻酔下で行われる程度のものを行った場合に限り算定する。

そもそもデブリードマンとは「創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置」のことを言います。

診療点数にもK002デブリードマンというものがありますので、デブリードマン加算と似ていますが違うものです。混同しないようにしましょう。

簡単に言うと創傷処理を行うときに汚れていると縫合ができないので生食などを使用して洗浄することを言います。

生食100mlではデブリードマン加算の対象外と言われたので僕が働いている病院では生食500ml以上を使用した時から算定するようにしています。

レセプト病名での注意事項はこれだけ

いろいろと注意点はありますがレセプト病名の注意は「汚染されていたからデブリードマンが必要であった」と審査機関の医師に判断してもらうことです。

なので、病名は〇〇挫創でも〇〇切創でも問題ありません。単純な病名であれば「創傷部の汚れがひどいため生食を使用しデブリードマンを実施」みたいなコメントを入れましょう。

それで大丈夫。病名に入れた方が楽かもしれませんね。

デブリードマン加算を算定するときはコメントでデブリを行う必要があった旨を伝えると無用な査定や返戻を抑えれます。

査定された理由は皮膚切開術に対しデブリードマン加算を算定していたから

今回の査定はこちらのミスですので仕方ないですね。皮膚切開術に対してデブリードマン(キズ部分の洗浄)を行なってもデブリードマン加算の算定はできません。

単純ミスで査定になりました。くやしー!!

対応策としてレセプト点検ソフトと医事会計システムをカスタマイズしました。

具体的には創傷処理をデブリードマン加算を算定したときは注意のアラームが発生するようにしました。これで同じ算定をしても点検時には発覚できます。

本来であれば医事会計システム側でも似たようなチェック機能を入れましたが、それでも間違えてしまう可能性はありますからね。機械によるダブルチェックです。

ほんの
ほんの

デブリードマン加算を算定したら「創傷処理に対する加算です」とアラームが出るようにしました。

本日のまとめ

そのほかにも医事課の勉強会で査定に対する注意喚起を行いました。しかし人は間違えてしまうし忘れてしまうので「間違えたらダメだよ。注意してね。」と言ってもミスをしてしまう可能性はあります。

ぼくだって忙しい中で次々に作業を行なっていく中で「ついうっかり」は発生してしまいます。個人の知識や能力で解決しようとするのは良い方法とは言えないので間違えないようにする工夫があるといいですね。

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