手術を施行した患者さんへ輸血料を算定しました。
輸血料についていくつかの算定方法があります。「手術」「輸血」なんて聞くと難しそうだしレセプトも不安になりますよね。
急性期病棟など手術を多く実施する病院では輸血を算定する回数も多くなります。
輸血は外来診療で算定はあまり多くないです。外来受診で輸血が必要になるような人は少ないです。
輸血料の算定はなかなか難しいですね。
今日は輸血の中でも自己血貯血をしてからの自己血輸血をした場合について書いておきたいと思います。
輸血だけを実施する患者さんの方が多いですが、中には自己血貯血を行う患者さんもおります。
まずは輸血料の項目について確認しておきましょう。全部で6種類あるよ。
医療事務必須のバイブル診療点数早見表を確認しておきましょう。
輸血料は全部で6つに分かれておりますがぼくが算定した経験があるのは以下の4つになります。
- 自家採血輸血
- 保存血液輸血
- 自己血貯血
- 自己血輸血
他にも稀釈式自己血輸血と交換輸血が算定したことないのでわかりません。
以下は診療点数早見表より。
K920 輸血
- 自家採血輸血(200mLごとに)
イ 1回目750点
ロ 2回目以降650点- 保存血液輸血(200mLごとに)
イ 1回目450点
ロ 2回目以降350点- 自己血貯血
イ 6歳以上の患者の場合(200mLごとに)
( 1 ) 液状保存の場合250点
( 2 ) 凍結保存の場合500点
ロ 6歳未満の患者の場合(体重1kgにつき4mLごとに)
( 1 ) 液状保存の場合250点
( 2 ) 凍結保存の場合500点- 自己血輸血
イ 6歳以上の患者の場合(200mLごとに)
( 1 ) 液状保存の場合750点
( 2 ) 凍結保存の場合1,500点
ロ 6歳未満の患者の場合(体重1kgにつき4mLごとに)
( 1 ) 液状保存の場合750点
( 2 ) 凍結保存の場合1,500点- 希釈式自己血輸血
イ 6歳以上の患者の場合(200mLごとに)1,000点
ロ 6歳未満の患者の場合(体重1kgにつき4mLごとに)1,000点- 交換輸血(1回につき)5,250点
長くて難しく感じますね。
今回は自己血貯血からの自己血輸血です。
で、今回算定したのは文字通り自分の血液を入院前に外来で貯血(自己血貯血)をしておいて術後に戻す方法(自己血輸血)です。
自分の血液を輸血するので安全度が高いらしいです。
こちらのサイトは専門サイトらしく詳しいところまで掲載されています。
ちょっとぼくには難しいですけどね。
算定は外来で貯血する時もできますしその血液を戻す時も算定できるのでしっかり算定したいです。
どんな時に輸血するの?
ぼくが働いている病院では主に手術後の患者さんで多く算定をしています。
たまに高度貧血で手術でなくても算定することもありますが9割は手術後の患者さんです。手術を行うとヘモグロビン値が下がる患者さんもおります。
そんなときは輸血を実施して数値を戻す必要があります。手術では体にメスを入れるのでどうしても出血が多くなります。そのため輸血が必要になります。
輸血のレセプトにはどう対応する?査定を防ぐために。本日のまとめ
過去に輸血の査定があったらしく現在ではヘモグロビン値と輸血の必要理由をコメントに入れて対応しています。
手術を行っても輸血する必要性が必要だそうです。
でも手術後に輸血をするのに症状詳記を書いたりするのってあまり意味ないような気もするんですけどね。まぁ査定されるくらいならコメントの一つや二つ書いて対策していきます。