医事課の人事が発表され上司が降職しました。
降職なんて滅多にないのでびっくりしました。降職するのはもちろん理由があります。
「降職」と「降格」は似ていますが違いがあります。両方とも役職を降りることですが、
- 降職 : 自分から辞めたい。
- 降格 : 会社から言われる。
今回は降職なので自分から役職を降りたパターンです。
日本の人事制度で多くは、平社員からスタートして主任→係長→課長→部長みたいに昇格するのが多いです。
典型的な日本型人事モデルだと年功序列の色も濃いです。
最悪の場合は能力不足や向いていない場合でも立場が上がってしまうこともあるんです。海外のように同一労働同一賃金とはちょっと事情が違いますね。
今日はそんな降職について考えることがありましたので書いてみたいと思います。
降職理由。リーダーシップは簡単に身につかない。
上司になると仕事内容は部署内のマネジメントなども行う必要があります。マネジメントスキル。
簡単に言えば仕事の対象が自分から部署やチームに広がります。
スタッフは自分の与えられた範囲の作業を間違いないように実施していればOKです。業務目標など面談であれこれやる病院が多いでしょう。人事考課で上司から目標を与えられます。
そしてある程度の経験を積めば知識も増えますので、仕事ができるようになってきます。
今回の降職理由はここです。上司はマネジメントスキルが不足しており改善できなかったので降職になりました。これって簡単なようでも意外と難しいです。
特に学生時代に人をまとめることをしてこなかった人は特に難しい。
社会人になってからリーダーシップを鍛えるチャンスはなかなかないですからね。
上司になったタイミングで始まった悲劇
今回の降職についてもう少し書きます。
降職した上司はほかのグループ病院から移動してきた人なのでこれまでの経緯について詳しくは知りません。
女性は(なんて書くと問題になるかもしれませんが)敵を作るじゃないですか?小学校くらいから変わらない。
そんな女性上司VS他女性スタッフみたいな構図になっていました。
上司と言う割には弱いなと思いました。何も決められない。入職してからずっと与えられた仕事だけを行ってきた人なので、自分から仕事を生み出すことができません。
トラブル時やクレーム時に人柄って出ます。自分で考えることができないので、そのままその上の上司に報告したりします。
上司の上司から「それで、あなたはどうしたいの?」みたいなことをよく言われてました。
上司の判断で物事を進めてもいい場面も報告だけします。「報告だけならあなたがする必要はない。あなたがそのトラブルにどう考えたか言いなさい」みたいな事をよく言われてました。
まぁ、いきなり上司になってもできないことはたくさんありますけどね。ちょっとひどかったかな。
少しづつ歯車は狂っていく。
中間管理職の苦しみはわかるんですけどね。新しく役職者になって業績が下がれば自分の評価にも影響してきます。自分の仕事も新規業務が増えて大変な状態です。
簡単に言ってしまえばストレスが溜まっているのでスタッフに当たってしまったことが問題でした。
自分が辛い思いをしているんだからあんた達もやりなさい。と言う思考ですねw
「なんであたしの言う通りにやらないんだ」
上司だからと言ってスタッフを敵にしていたらどんなスペシャルなスタッフが揃っていても上手くいきません。いくら採用しても辞めていくだけ。教育する能力が極端に欠落していました。
中堅スタッフに対し「仕事の質が悪い!」とか「話にならない!」言ってはいけません。
ここに気がつかないとドンドン空気は悪くなっていきます。たまに医事課に行くと重く暗い空気なのです。
本日のまとめ。ぼくは楽しく仕事をしたい。
無理をする必要なんてあまりないですよ。頑張る必要はあるとは思いますが、イヤな思いをする必要はないです。
今回の人事については本人にも病院にも責任があると思います。でも責任を取るのは降職した上司だけです。ここはおかしいですけどね。本来であればしっかり教育してあげて上司にすればよかった。
長いこと働いているだけという理由で役職者にしたことが原因でした。40歳を超えて自分の考えをもって仕事ができないなんてかわいそうです。でも20歳の時に誰も教えてくれなかったし勉強もしなかった。そんな人が40歳を超えて上司になる。これは不幸でしかありません。
どっちにしても嫌な思いをしてまで働くのは精神衛生上よくない。無理なことはしないほうがいい。これはぼくのモットーです
病院で偉くなくだけが正解じゃないです。まだ若い人は少しでもリーダーシップや教育について勉強して上司になったときに役立つように準備しておきたいですね。
若くない人は急に上司になっても平気なのか考えておく必要があります。増える給料と引き換えに増える仕事と責任を考えて見る必要があります。場合によってはそのままでいることが正解の可能性もあります。