新しい骨密度の検査がスタートしました。D217骨塩定量検査(DEXA法)です。
今まではD217骨塩定量検査(超音波法)でしたが、DEXA法になることで多くの点数を算定できます。
ちなみにDEXAとは(dual-energy X-ray absorptiometry)の略になります。デキサ法と読むらしいですよ。
今日はそんな新しい骨密度検査の骨塩定量検査(DEXA法)につい勉強しましたのでまとめておきます。
骨塩定量検査には3種類の算定方法があります。DEXA法、MD法、SEXA法、超音波法です。
最初に骨密度検査について知っておく必要がありますね。骨密度の検査は診療報酬の算定上は3つに分類することができます。診療点数早見表も確認しておきましょう。
D217骨塩定量検査
1 DEXA法による腰椎撮影 360点
注 同一日にDEXA法により大腿骨撮影を行った場合には、大腿骨同時撮影加算として、90点を所定点数に加算する。
2 REMS法(腰椎) 140点
注 同一日にREMS法により大腿骨の骨塩定量検査を行った場合には、大腿骨同時検査加算として、55点を所定点数に加算する。
3 MD法、SEXA法等 140点
4 超音波法 80点
この4つになります。
医療事務としてはそれぞれの検査について詳しくなる必要はありませんが、知りたい人はDEXA法についてはGEヘルスケアのPDFが詳しいです。
今までは超音波法を算定していました。
高齢者になると骨密度の検査は必須になるので多くの患者さんが骨塩定量検査を行います。
でも、超音波法は80点なので多くの点数は算定できませんでした。それがDEXA法になれば4倍以上の点数を算定することができます。すごい!
毎月100人が実施していたのであれば80点×100人=8000点だったのが40000点以上!!
これはなかなかのインパクトがありますね。
40000点といえば40万円です。
まぁ、導入するための機械代も高いんですけどw
骨塩定量検査(骨密度検査)の注意事項。病名は骨粗鬆症で決定です。
検査の頻度は4ヶ月に1回になります。
これも診療点数早見表の注と通知の中に書いてありますので確認しておきましょう。
注
検査の種類にかかわらず、患者1人につき4月に1回に限り算定する。
まずは「注」に書いてある部分ですが骨塩定量検査は4ヶ月に1度の算定になります。
連月で実施していると査定です。レセプト点検では前回実施日を必ずチェックしましょう。
ぼくが働いている病院ではレセプトに「前回実施日 〇月〇日」みたいなコメントを入れて対応しています。
たまたまラッキーだっただけかもしれません。
査定にならないと約束はできませんのでそれぞれで判断してください。診療点数早見表に書いてある以上は4ヶ月を守るべきですね。いつなにがおこるかわかりませんから。
骨塩定量検査には「骨粗鬆症」の病名が必要になります。
通知
(1) 骨塩定量検査は、骨粗鬆症の診断及びその経過観察の際のみ算定できる。ただし、4月に1回を限度とする。
ここに書いてある通り必要な病名は「骨粗鬆症」になります。
ぼくも体験したよ!骨密度量は通常の成人男性より多めでした。
今回導入した骨密度測定機械では検査したデータを紙で患者さんに渡せるようになっていました。データでは送信できないそうです…。もったいない。
ぼくも新規導入の体験として検査を行いました。検査技師の操作方法の練習実験です。今回は大腿骨と腰椎撮影を行いました。
算定するのであれば、
DEXA法による腰椎撮影(360点)+大腿骨同時撮影加算(90点)=450点(4500円)
になります。
3割負担で1350円ですw
結果は同年代の男性より多めの骨密度でした。110%と105%でした。このまま運動と食事に注意してくださいみたいな文章も書いてありました。
骨密度検査の所要時間は10分〜20分くらい必要です。
撮影するために足を上げるので高齢者の患者さんの中には難しい場合もあるでしょう。ぼくでも動かないで同じ姿勢をキープしているのはちょっと大変でした。
国立国際医療研究センター病院に詳しく書いてありましたのであわせて参照してください。
本日のまとめ
骨塩定量検査について書いてみました。もう一度まとめておきます。
算定するのはそこまで難しい検査ではありませんね。レセプトでは病名と前回日の確認を行いましょう。
- DEXA法は大腿骨同時撮影加算として、90点を所定点数に加算できる
- 算定する間隔は患者1人につき4月に1回となる
- レセプトに前回日を書いて対応している。
- 必要な病名は骨粗鬆症となります。
- ぼくの骨密度は成人男性より多めでした。
- dual-energy X-ray absorptiometryの略でDEXA法です。
- デキサ法と言うらしいです。
骨粗しょう症では在宅自己注射を行っている人も多いですね。関連記事も一緒にどうぞ。