超音波内視鏡検査(EUS)がスタートしました。
超音波内視鏡検査とは名前の通り超音波検査と内視鏡検査が同時に実施できます。
基本的には通常の内視鏡検査と同じですが、内視鏡カメラの先端に超音波機器が装備されているためより近い場所から超音波検査が可能になります。
今まで内視鏡検査の多くは大腸と胃に対して行っていましたので、超音波内視鏡なんてまったく知りませんでした。
初めての検査がスタートするときはいつもドキドキしますね。新しい機械が導入されるのに知らないことがあるのは不安です。
今日は超音波内視鏡(EUS)について書いてみたいと思います。
超音波内視鏡(EUS)とは?
何も知らなかったのでググってみました。
検索結果は以下のようなことらしいです。
超音波内視鏡とは
超音波内視鏡(EUS: Endoscopic Ultrasonography)は、文字通り超音波(エコー)装置をともなった内視鏡で、消化管のなか(内腔)から消化管壁や周囲組織・臓器などの診断をおこなう検査です。
この検査も”胃カメラ”と同じく口から内視鏡を挿入します。通常の‘胃カメラ’では消化管の表面しか見ることが出来ませんが、超音波を用いることにより組織の内部の観察が可能となります。
東京大学医学部附属病院 消化器内科 胆膵グループのHPより抜粋http://todai-tansui.com/case/forefront/case02.html
通常の胃カメラと同じようにしているにもかかわらず、組織の内部まで観察が可能になることで通常の内視鏡検査では発見することが出来なかった病気を見つけることが出来るみたいですね。
すごい!
点数も300点なので3割負担でも900円ですのでどうせ内視鏡を行うなら超音波内視鏡を行った方が様々な病気を発見できるのでおススメみたいな感じがします。
超音波内視鏡の算定方法について。超音波内視鏡加算。
内視鏡検査の通則に書いてあります。
診療点数早見表を確認しておきましょう。
1 超音波内視鏡検査を実施した場合は、超音波内視鏡検査加算として、300点を所定点数に加 算する。
これだけなので胃に限らず大腸や食道でも対応可能です。(ぼくの働いている病院では胃カメラだけ)
特に難しいことはありません。超音波内視鏡検査を実施したときは超音波内視鏡加算が算定できます。300点なので漏れてしまうと大変です。
しっかり算定していきましょう。
でも、デメリットもあるみたいです。
無条件で300点が算定できる超音波内視鏡加算ですが、もちろんデメリットもあります。
- 実施している医療機関が少ない
- 対応できる医師が少ない
- 挿入するカメラが通常の内視鏡カメラより大きい
こんな感じです。
超音波内視鏡はどこの医療機関ででもできる検査ではありません。超音波内視鏡の医療機器がどこにでもあるものではなく、また、これを扱える医師が少ないのも現状です。
やっぱり導入している病院が少ないのが一番のデメリットであると思います。
せっかく超音波内視鏡という素晴らしい機械があるのに実施できる病院や医師が少ないのが現状ですからね。
ぼくが働いている病院でも週1回だけ外部の医師が来た時だけ実施しています。
病院に行って事前検査などしても、その病院では超音波内視鏡を導入していない可能性があるのです。
これはある程度の主要都市ならある程度病院を探せば超音波内視鏡を実施している病院が見つかると思いますが、場合よっては全然近くにない可能性もあるわけです。
レセプトの病名はどうする?
また、レセプトでは悪性腫瘍の病名が必須でしょうね。胃がんの疑いなど。
それはこの検査をする理由としては、食道、胃、大腸の粘膜の層構造を見ることができるので、潰瘍などの病巣がどのくらい深くまで及んでいるかや、表面には見えない粘膜下の腫瘍などを調べることができるものですから。
確定病名があっても腫瘍の病名は必須と考えます。
月末のレセプト点検が楽しみですね。実施件数は何件になるんでしょうね。
本日のまとめ
超音波内視鏡検査(EUS)について基本的なところをまとめてみました。
この検査は実施していれば300点が必ず加算できる検査になるので漏れのないようにしっかりと算定していきたいですね。
必要なら悪性腫瘍の病名もつけておきましょう。