PHSが2020年終了。病院はスマホが導入して電子カルテと連携か?

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医療機関で働いている自分にとって興味深いニュースが飛び込んできました。

病院内で使用している電話はPHSが主流だと思いますが、そのPHSの販売が終了するというのです。

今回は個人契約に限るものですが近い将来には法人契約も終了するでしょう。

ほんの
ほんの

PHSは中学生の時に使用していたのでなんか悲しい気分でもあります。

PHSが終了するにあたり病院で使用しているのにどうなるのでしょうか。まだまだPHSを使用している医療機関は多いとおもいます。

今日は販売終了するPHSと医療機関の今後について書いてみました。

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PHSが終了する理由は使用するメリットがないから

PHSのサービス終了のご案内(Y!mobile)
Y!mobileの「PHSのサービス終了のご案内」のページです。

中学生高校生の時(2000年くらい。今から20年前!)は「PHS=安い」「携帯=高い」みたいな感じでした。

しかし、最近では格安SIMなどもあり携帯電話の料金が安い!というメリットは薄れてきました。とくに個人で使用するメリットはあまりないんですよね。

格安SIM最高!!

震災時につながりやすいなんていうメリットもあるみたいですが、そのためにPHS使用を続ける意味はあまりありません。

ほんの
ほんの

無いよりはあった方がいいけど、維持させていくデメリットの方が大きい。と言うことでしょう。

医療機関でPHSが利用されている理由

ではなぜ医療機関では携帯電話ではなくPHSが使われていくようになったのでしょうか?
ほんの
ほんの

最初から携帯電話にするなり20年もあったのでどこかのタイミングで携帯電話やスマホに切り替えればよかったんじゃ無い?

これはPHSの発する電磁波が昔の携帯電話に比べて低いからです。

低電磁波なので医療機器に対する障害も少ないと考えられていたから。

あとは、個人利用ではメリットにならない「災害時にも利用できる可能性がある」も理由の一つでしょう。専門的な話ですがPHSはマイクロセルという方法で基地局が細かくあるからです。

昔はシンプルなPHS方がバッテリーも良く、長時間使用できたからかもしれません。

つまり、携帯電話のデメリットが医療機関にとってはメリットだったわけですね。

今後の病院のPHSはどうなる?医療機関における携帯電話等の使用に関する指針。

「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」等の公表について|EMCC 電波環境協議会

上記のニュース医療機関における携帯電話等の使用に関する指針をざっくりとまとめてみると

  • 病院では携帯電話の利用制限が制限されていた
  • 携帯電波が医療機器に影響を与えることの懸念から
  • なので、医療機関ではPHS一般的になった
  • しかし、第2世代(2G)の携帯電波が停波して
  • 4Gがメインになったことで状況が変わり
  • 医療機関での携帯電話が利用可能となった

難しい内容でしたが、今の携帯(スマホ)ならそこまで医療機器への影響を気にしなくてもOKってことらしいです。知らなかった!!

すでに一部の医療機関や法人では携帯電話の導入が進んでいるみたいです。ぼくの働いている病院はまだPHSです。

病院で始まった大規模なスマホ導入、キッカケは「院内利用制限の緩和」
NTTドコモは10月26日、東京慈恵会医科大学(慈恵医大)と共同で、スマートフォンやクラウドサービスを活用した医療分野のIT化に関する取り組みの説明会を行った。IT化にあたっては、慈恵医大病院4病院へ約3600台のスマートフォンとフィーチャーフォンを一括導入している。

徐々にスマホの導入が進んで行くんでしょうね。

まぁ、電話しかできないPHSは不便ですからね。

生産性の高いツールとは言えなくなってきました。むしろ余計な電話が続出して生産性が落ちる要因になっている感じもします。

医療機関におけるスマートフォンの普及が進むと若手医師の生産性は圧倒的に飛躍するかもしれませんね。そのための管理ツールや関連アプリの開発も進むでしょう。

患者さん情報がスマホで管理できるメリットは大きいです。また電子カルテとスマホが連携すると面白いことがたくさんできるようになります。

今のスマホは解像度も非常に高いので院内にある旧式のPCモニターなんかよりよっぽど細かいところまで観察できます。

レントゲンや内視鏡などの画像診断もレベルアップになるかもしれません。

良いことはたくさんあります。メリット多し!

ほんの
ほんの

そのための仕事もたくさん出てくるでしょう。需要と供給。

問題はスマホが導入されることによる個人情報の流出です。

院内利用だけなら問題にはなりませんが、スマホの導入には様々なメリットがある反面デメリットもあります。

やはり1番の問題点は個人情報の流出でしょう。

患者さんの情報がスマホから流出したり、病院支給のスマホで個人利用をして職員の情報が流出する。なんて具合にトラブルも多くあるでしょう。

アプリの仕様を制限したりとある程度は必要なのかもしれませんが、どうせなら最新型でサクサク動くもを使用していきたいですよね。

この部分は「人的に防げる部分」と「機械的に防げる部分」があります。

人的に防げるとは、使用する個人や貸与する病院側でルールの徹底をすることです。使う人のモラルに頼る部分も多いですが注意すれば防げます。

機械的に防げるとは、アクセス制限やアプリ制限です。院外からはアクセスできないようなものでもいいでしょう。

本日のまとめ

診療報酬改定でもオンライン診療など新しい試みもスタートしました。

医療機関は厚労省の定める診療報酬が収入源で一般企業のように研究開発費的な挑戦する費用を捻出のが難しい。どうしても新しいことを進めるスピードが遅いです。

次に大きく改正するのは2年後ですからね。2年後にスマホなどのガジェット類は大きく改良されるでしょう。スマホを2年間使用している人は多くないでしょうからね。それと同じ。

まぁ、こればかりは末端の病院事務員が何を言っても届きません。ルールを作成する側にいる人はしっかりやってほしいですね。

今日はPHSが終了するのでスマートフォンの導入が進んでいくよ。

スマートフォンが導入されると今とは違った診療方法や進んで行くよ。楽しい!!って話でした。

2020年4月の追記。PHSから携帯電話ガラゲーに変更になったよ。

PHSが終了するので弊社でも携帯電話に切り替えがされました。てっきりスマホになると思い込んでいたのにガラゲーでした。「ガラゲーのパカパカ」

30代ならわかるでしょう。懐かしのアンテナ伸ばしはできませんでした。

そんな携帯電話ですがPHS使用時には外線と内線を1台で切り替えが可能だったのですがそれが不可能になりました。技術的な問題ではなく費用面と設備面の問題です。

つまり3台の電話機を持っている男になりました。

  • スマホ:プライベート用
  • ガラゲー:仕事外線用
  • 旧PHS:内線用

プライベート用のスマホは業務で使用しませんが、仕事中も2台を持ち歩く必要があるので面倒になりました。

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