厚労省から4月27日から5月6日までの10連休における医療提供体制の確保についての通知がありました。
よく中身を読んでみると、世間は10連休だけど休まないで医療の提供をやってね!と書いてあります。比較的大きな病院であればこの通知が決定打となり診療の提供をするでしょう。
ぼくの働いている病院ではカレンダー通りの外来診療が決定になりました。4月30日・5月1日・5月2日です。近隣病院も同じだったのでこの日程の病院は多いと思います。
今日はそんな10連休の医療提供体制の確保について書いておきたいと思います。
厚労省から医療提供体制の確保について通知があったよ。
まずは厚労省の通知から【本年4月27日から5月6日までの10連休における 医療提供体制の確保に関する対応について(https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T190117G0010.pdf)】
この通知をぼくなりにざっくりまとめると以下のようになります。
- 10連休において必要な医療が提供できるよう体制を整えること。
- 10連休における医療提供体制に関する情報を2月中旬を目途に把握すること。
- 2の情報を関係者、住民等に対し可能な限り早期に周知すること。また、医療提供体制の確保に万全を期すため、病院群輪番制度や在宅当番医制度、当番薬局制度等に参画していない医療機関等の参画を促すこと。
- 病床が満床などで受入先などの対応方針についてあらかじめ医療機関等間で定めること。10連休中に連絡を取ることができる体制を確保すること。
- 在宅医療を実施する医療機関は、休診する場合に往診等の対応ができる他の医療機関を確保しておくこと。また、在宅患者に対し他の医療機関について周知すること。
- 10連休中も必要な医薬品、医療機器等が医療機関等に供給すること。
これだけ書かれると「10連休だけどしっかりと医療体制を整えておきなさい(休むな)」と言われているようですね。
特に3番の「医療提供体制の確保に万全を期すため、病院群輪番制度や在宅当番医制度、当番薬局制度等に参画していない医療機関等の参画を促すこと」なんてクリニックや小さな調剤薬局についても休まないようにしてね。と言っているようです。
原文を読んでもらうと解釈は人それぞれになりますけどね。
10連休中の病院は市区町村のホームページなどで確認できます。輪番制になっている地域もあるかもしれません。
輪番制で対応する地域もあるでしょう。しかし比較的人口が多い地域ではなかなか難しいでしょうね。その調整がスムーズに行けばいいですけど…。
他院と連携して調整するくらいなら中3日を診療日にしてしまおう。と考える医療機関が多くなることも当然の結果ですね。
輪番制で行なっている地域もあるかもしれませんので、市区町村などのホームページで確認してから受診に行くようにしましょう。
在宅診療や調剤薬局も同じような体制になります。
在宅診療を行なっているところも無理矢理休むわけにはいきません。しっかりと在宅患者さんの体調に合わせて適切な医療機関を知らせておく必要があります。
病院側にも「なんかあったらお願いします」と申し送りを行なっておく必要があります。
これはなかなか難しいですね。
調剤薬局も同じ考えで行なっておりますので無責任に休んでしまうと他の調剤薬局に皺寄せになってしまいます。
そもそも医療事務で6日まで休んだらレセプトが大変になりますね。
ここまで書きましたが、医療事務員は4月27日から5月6日までの10連休を全部休みにしたらレセプト点検が大変になるでしょう。
7日出勤してからレセプト点検を行い10日までに請求するのはとても大変。連休明けの7日は外来も混雑するでしょう。
特に7日の午前中なんかはレセプト点検する余裕もないくらいバタバタするのが目に見えていますからね。
レセプトチャックソフトをフル活用して頑張るしかありませんね。
もうレセプト点検をする。と言う能力は必須ではないですね。ICTやAI等を活用するコンピュータチェックが進む!
病院の受付やホームページに混雑が予想されるので定期処方の方は早めの受診をするようなアナウンスを行いました。本日のまとめ。
病院内の掲示で4月27日から5月6日までの10連休の休診案内を作成しました。
このタイミングで作成しておけば毎月のように受診をする患者さんへは周知を行うことが可能です。病院受付では持ち帰れるようのミニカレンダーを作成しました。
また混雑する時期にそのまま患者さんを受け入れていてはみんなが疲弊してパンクしてしまうのでなるべき時期をずらせるように案内を作成しました。
4月27日から5月6日までの10連休とその前後はとても混み合うので定期処方などは早めに受診してください。みたいな内容です。
これで少しでも混雑緩和になったらいいですね。