それなりに大きな病院であれば駅と病院の間を無料送迎するシャトルバスを運行していると思います。透析をメインで行なっている病院にも送迎バスがあったりします。
それ以外にも介護サービスの通所リハビリテーションやデイサービスなどでも送迎バスの運行しているところを見ることがあります。
運転手の多くは高齢者であるのも特徴ですね。
これらの送迎バスに必要な運転免許証はどれなのでしょうか?
普通免許で運転することができるのか疑問に思ったので調べてみました。
結論から言えば日産のキャラバンやトヨタのハイエースのサイズであれば普通免許で運転することが可能です。つまり普通免許で送迎サービスを行なって良いと言うことです。
普通自動車免許で運転できる送迎バスの条件
まずは普通自動車免許で運転することができる条件を確認しておきましょう。
大型自動車、中型自動車、準中型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車。具体的には、次の条件の全てに該当する自動車である。
- 車両総重量が3,500kg未満のもの
- 最大積載量が2,000kg未満のもの
- 乗車定員が10人以下のもの
Wikipedia :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%85%8D%E8%A8%B1
ぼくの世代に多い中型(8トン限定)になると
- 車両総重量が8,000kg未満のもの
- 最大積載量が5,000kg未満のもの
- 乗車定員が10人以下のもの
となります。
基本的なキャラバンやハイエースなどのワゴンタイプなら大きさ的には問題ありません。
送迎バスは10人以下なら普通免許で運転してOK。しかし無料であることが条件である。
もう一つ重要な条件があります。
それは無料送迎であると言うことです。
もしもお金を頂いて運転サービスを行うのであればそれは二種免許というワンランク上の運転免許証が必要になります。
バズ会社が運行している大型バスは大型二種免許が必要になります。
ちなみに大きな病院であればマイクロバスなど大きな送迎バスを運行している可能性もあります。その場合は大型免許が必要になります。
以下はろうさい病院のホームページです。
これから採用活動をスタートします。
ぼくの働いている病院では送迎バスのドライバーは65歳以上の定年退職者のアルバイト運転手が多くなっております。
そして安全面を配慮して70歳以上の継続雇用はそれなりに厳しい条件を定めていますので一定数の運転手を入れ替える必要があります。
今回はぼくが気になったので普通免許でどこまで運転できるのか調べてみました。10人以下で無料であれば普通免許で運転できることがわかりました。
これからの時代は病院経営についても考えていく必要があると感じています。
多くの病院や介護施設が送迎サービスを積極的に行なって患者さんを確保しようと躍起になっています。
以下の記事では無料送迎バスで地域アピールをしましょうと書いてありました。
無料送迎バスがあることで病院を選ぶ人が一定数以上いる以上は戦略的に運行する必要があります。
本日のまとめ
細かく調べると旅客運送業には許可が必要では無いのか。とか、通所型の介護施設と自宅の往復送迎は料金をもらっているんじゃないの?なんて疑問も出てきたのでじっくり調べてみました。
ここでは長くなるので書きませんが、結論としては普通免許で
- 10人以下であること
- 無料であること
が条件となっていることがわかりました。
これなら採用するのは困難にならないでやっていけるでしょう。普通免許以外になると保持している人を探すのも大変になりますからね。
人数が不足して代理ドライバーをやることもあります。それが病院事務です!!
病院の運転手不足により送迎シャトルバスをヘルプしているわけですが、昼間に運転をしようとしたらメーターが77777キロでした。もちろんキリ番だからといって特別良いことはありませんでした。安全運転を心がけ無事故で終えることができました。どうもありがとうございました。 pic.twitter.com/tGgpKGokO1
— 医療事務研究員 ほんの (@iji_lab) November 8, 2019