「レセプト点検をする」能力は医療事務にとって必須ではないですね。ICTやAI等を活用するコンピュータチェックが進む!

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支払基金業務効率化高度化計画工程表と言う、堅苦しい文章があります。

内容は多岐にわたるので全部は紹介できませんが、個人的に気になったポイントがあります。

それは社会保険支払基金のレセプト点検でコンピューターチェック化を進めるという部分になります。

これを読んで「レセプト点検をする」と言う能力は必須ではないんだなぁと感じました。これが今日の結論。

もうレセプト点検で残業しないといけない!レセプト期間だから大変!!なんて言っている場合ではありませんね。

それではもう少し詳しく書いてみましょう。

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2022年度にはレセプト全体の9割程度をコンピュータチェックで完結

現在でも大部分をコンピュータチェックしている審査機関が更なるチェック体制の構築を進めています。

査支払システムの刷新を行い、ICTやAI等を活用することによりシステム刷新後2年以内にはレセプト全体の9割程度をコンピュータチェックで完結することを目指す。http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000170008.pdf

このシステムが完成すれば全国の医療事務員が一生懸命レセプト点検しているのが無駄な努力となります。

医療事務の資格取得のために学校に行ったり通信講座で手書きのレセプトを書いている人も無駄になります。

審査側が9割をコンピューターチェックする時代に手書きのレセプトをする意味はあまりにも少ないですからね。

これ書くと、停電時だとか非常事態に書けないのはダメだ!みたいな意見を言われるんですけどね…。

全国で統一的な基準での審査支払を実現します

さらにうれしいのはこれです。

最新の専門的知見を踏まえたシステムにより、審査の全国的ばらつきを解消するために有効なガバナンスを確立し、審査支払業務のあるべき姿を実現する。支払基金の新システムは、受付・審査・支払のそれぞれの業務単位での「モジュール化」や、支部業務サーバの本部への一元化を基本とし、稼働後も、業務内容の変化に応じて、エビデンスに依拠した追加的な対応を柔軟に行うことができる、スケーラブルなシステムとする。

コンピューターで全国的なルールを統一してくれます。

これで不可解な「医学的判断」という審査側に有利な方法は無くなっていく方向になるといいですね。

先月までOKだったのに今月からNG!みたいなよくわからない査定も無くってほしいです。

コンピュータチェックルールの公開

そして大胆にもコンピュータチェックルールの公開もしてくれます。

支払基金において、コンピュータチェックルールの公開基準を策定し、順次公開を進める。【2017年度(平成29年度)中に基準を策定】(注)ルール公開の一連の取組は、適正な請求レセプトの増加につなげる趣旨を踏まえ、保険者や医療機関等への事前の説明とともに、公開後の審査結果への影響を定期的に検証するなど、適切な手続きの下で実施する

これがあればどんな病院のレセプト点検ソフトでも同じ内容が点検できます。つまり査定が大きく減少するって事です。

もうレセプト点検をする。と言う能力は必須ではないですね。

オンラインで適正にチェックしておけば査定になる可能性は低くなります。

それなのにわざわざ審査機関に見てください!って紙で提出することはリスクでしかないですね。

状況を検証しつつ、遅くとも2024年度(平成36年度)末段階で、現行定員の20%程度(800人程度)の削減を計画的に進める。同時に、医療専門職等、IT等の専門人材の採用拡大等「自ら考え、自ら行動する頭脳集団」に相応しい人材の高度化をを格段に図る

審査側も2割削減を実施できると考えているんですよ。現場の医療事務の2割の削減は可能と考える経営陣がいても不思議ではありません。

そんなとき、どんな医療事務なら残れる?あなたは必要な人材?自分のアタマで考えて行動していくといいかもしれませんね。

医療事務の将来についてはいくつか書いてあります。よかったら合わせて読んでくださいね。

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