【医療事務の勉強会】テーマはいろいろあります。内容には注意しましょう。

医療事務の勉強会 医療事務の働き方
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どこの病院でも勉強会を行いますよね?

ぼくの働いている病院でも医療事務の勉強会を定期的に行っています。しかし、多くの病院では医療事務の勉強会を有効活用できていないのではないでしょうか。

  • 定例的に行っているから。
  • なんとなく毎月・毎週。

こんな病院が多いような気がします。

意味を見出すためにあれこれと考えてはいるけど効果は今一つなところもあるでしょう。

それくらい医療事務の勉強会で良い結果を出すのは難しいのです。

ぼくが働いている病院でも意味のない医療事務の勉強会も多々あります。全部が成功するわけではありません。

しかし、どうせ勉強会をやるなら確率を高める方が良いですよね。

ほんの
ほんの

どうせやるなら有意義なものにしたい。

勉強会を成功させるには主催する人(多くの場合は上司や役職者)がしっかりとテーマを選定する必要があります。

  • いまの医療事務に必要なテーマはなんだろう
  • 年間でどのレベルまで引き上げる必要があるのだろう
  • どんな内容を入れれば良いのだろうか。

などなど考えることはたくさんあります。

不得手な部分を補う必要があるのか、得意な部分を伸ばすべきなのか。

今日はそんな医療事務の勉強会についていろいろと考えてみましたので書いてみたいと思います。

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医療事務の勉強会で必要なテーマについて

医療事務として多くの知識や技術を勉強するために勉強会は実施する必要があります。

内容は1ヶ月や2ヶ月など比較的短期間で行うテーマなのか、年間を通じて長期間取組むテーマなのか、など期間でも大きく違います。

  • 診療報酬などレセプト 新規算定や査定返戻 病院経営など
  • 受付や電話対応などの接遇 クレーム対応
  • 働き方や残業時間など業務内容 防災訓練やイベントの打ち合わせも

こんな感じでしょう。

それではひとつひとつ書いていきます。

診療報酬やレセプトについては一番テーマにしやすい

医療事務をやっていく上で必要な診療報酬やレセプトなど算定に関することは医療事務の勉強会のテーマにしやすい

どんな医療事務でも必須の能力なので多くの病院の勉強会で実施されていることでしょう。

診療報酬改定の時期はスタッフ全員で情報の共有を行ったり、新しい検査の算定方法などの勉強会実施のタイミングで必要なことを勉強したりしますです。

ほんの
ほんの

ここで注意しなければならないのが各スタッフの能力差です。

新人や初心者向けの簡単な内容はベテランスタッフには物足りない。しかし、ベテラン向けに難しくしてしまうと新人はついてこれません。

解消するにはベテランスタッフが講師したり、複数の問題を用意するなど工夫が必要になります。

なので、ぼくが働いている病院では基本的に算定に関することは勉強会で行いません

スタッフのレベルに差がある中で診療報酬やレセプトに関する内容を行うのは得策ではありませんからね。算定に関することは随時質問できるような環境を整えた方が良いと感じたからです。

わからないときはその場で解決する方が理解も進みますし頭にも残ります。

人数が多いと難しいかもしれません。

接遇に関する内容なら何回やっても良い

医療事務は病院の顔です。

まだまだ無愛想な顔で受付に立っている医療事務は多いです。電話対応も同じです。

ちょっとした問い合わせや予約の電話でも雰囲気や印象を悪くしている病院は多いです。

これはベテラン職員から改革する必要があるところが多いですね。場合によっては上司から意識改革を行わないと無意味な場合もあります。

いくら新人に接遇は大事だ!!と言っても肝心の先輩や上司が参考にもならないような態度で仕事をしていることも多いんです。

接遇に関する資料が多くありますが一番有効だったのは受付を撮影することです。

どんな資料を読んでも、立派な講師を呼んでもあまり効果がなかったのに録画して勉強会で流すだけで効果がありました。

誰が良い受付をしているのかどんな部分が問題なのかすぐにわかります。良い部分は真似をして悪い部分は改善していくだけでOKです。

働き方に関すること。イベントの打ち合わせ

ぼくの働いている病院ではこの内容で勉強会を行うことが一番多いです。

どうしたら医療事務として働いていく中で良くなっていくと思うかをみんなで話し合います。残業が多いのはみんな嫌だし、無意味なことなんかしたくないですからね。

省ける業務はドンドン省略していくし、必要になった業務は各自で割り振りを行います。もちろん上司が大枠は決めるんですけど細かい部分は各スタッフで決めていきます。

  • 自分だけ業務量が多い
  • Aさんだけ仕事量が少ない
  • Bさんはレセプト点検のスピードが早い
  • Cさんはパソコンが苦手

などなど。

人によって得手不得手がありますので話し合い全体の生産性が上がるようにしています。この問題点は仕事の出来る人に多くの仕事が割り当てられることです。

多くの医療事務は賃金の差はあまりありません。

なので多くの仕事を行うことで不公平感が生まれます。このバランスが崩れると職場が悪い方向に一気に進む可能性もありますので注意ですね。

イベントの打ち合わせなどは特に書くまでもありませんね。

講師として呼ばれると自分のプレゼン能力が上がります

各部署の勉強会に講師役として呼ばれています。

例えば外来看護師部門です。外来診療では「医師・看護師・医事課」それぞれの意見があり日々問題が発生します。その度に細かな修正を行いながら業務を行います。

しかし看護師が変更になるたびにコスト伝票の記載方法が間違っていたり、病院の流れに乗れないことも多くなります。連鎖反応で医事課スタッフも算定を間違えてしまう確率が増えます。

結果として患者さんへ迷惑をかけてしまうことになります。

似たようなことは看護師に限らず放射線科でも検査課でも発生する可能性はあります。

医療事務から考えられる各部署との問題点を洗い出して講師として説明していくことがあります。会計に関する部分で、よくある間違いや不足点を中心にまとめたものを説明してきます。

逆に各部署から感じる問題点なども言ってもらい医事課へフィードバックするようなこともやっています。上司が打ち合わせするのと各スタッフが意見交換をするのは大きく違いますからね。

無意味なテストなんてソッコーで中止にするべき。

だって無意味なんですよ。そんなもんやめたらいい。

「勉強会における業務テストが無意味だからやめた方がいい」って言っている訳じゃありません「勉強会における無意味な業務テストはムダだからやめていい」って言っています。

ここは似ているようですが大きく違います。「やるなら、ちゃんとやれ」って事です。

ぼくの働いている病院では数年前まで勉強会してテストをするのが通例になっていました。どんなテーマでもテストを行うので当然テストに向かないようなテーマの時もあります。

医事課としての接遇マナーみたいなプリントを読みあわせして上司が解説するという内容でした。読んだプリントからテストを行うというのです。

テスト内容は前回読んだプリントの穴埋めです。適当な箇所が修正テープで消されていてそこに書き込むというものです。接遇のテストなのに暗記テストなのです。

何を考えてこのテストを実施したか最後まで意図がみえませんでした。接遇のこと何も知らなくてもプリント丸暗記すればOKみたいなテストをやる意味がわかりません。

みんな、家庭を持っているし、忙しい合間を縫って勉強します。それなのに丸暗記すればOKの無意味なテストを行うなんて僕にはよくわかりません。

無駄なことは極力省いていった方がいいです。こんな適当なテストをやるなんてスタッフに失礼ですからね。

本日のまとめ

医療事務の勉強会について書いてみました。各病院の医事課の状態によって必要なテーマは違います。せっかく時間を確保して勉強会を行うのですから有意義なものにしたいですよね。

それぞれに医事課に何が足りないのか、どんな部分を伸ばす必要があるのかしっかりと考えていく必要があります。

別に上司が全てを決める必要なんてありません。必要だと思うテーマがあるならドンドン意見を言って提案したほうがいいです。その繰り返しがいい職場になっていくポイントですからね。

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