病院の6S活動で大事なポイント。患者さん視点が大事。掲示物は曲がっていない?

病院6S活動 医療事務の働き方
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病院の中では入院や外来などの診療行為以外にも様々な活動が行われています。

一例にはなりますが、6S活動の委員会や行事やイベントの委員会、診療に関する感染、褥瘡、栄養の委員会などがあります。サービス向上委員会なんてのもありますね。

病院によって名称の違いはありますが委員会や活動が行われています。

そんな中、6Sや5Sなどと呼ばれる整理整頓に関する委員会はどこの病院でもやっているでしょう。

6Sとは整理(Seiri)、 整頓(Seiton)、清掃(Seisou)、清潔(Seiketsu)、作法(Saho)、しつけ(Shitsuke)の頭文字ですね。

  • 整理とは、片づけられた職場
  • 整頓とは、決められた場所モノがあること
  • 清潔とは、綺麗に整えること
  • 清掃とは、いつも汚れのない状態にすること
  • 作法とは、正しい行動ができること
  • 躾(しつけ)とは、決められたとおり習慣にすること

こんな感じです。

6Sの考案者は日本電産の創業者の永守重信氏らしいです。5S、6S、7Sなど変形バージョンもありますが6Sで統一します。

今日は病院で実際に行われている6S活動について書いてみたいと思います。

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病院の6S活動で大切なポイントは「自分たちで行う」こと

結果検証を発表する場面があります。

作業台のbeforeとafterの写真を出して

ほんの
ほんの

こんなに綺麗になりました。使いやすくなって作業効率もアップしました。ヒヤリハット防止にもなります♪

みたいな説明をする人って多いですよね?

茶番みたいな笑えないやつ。

以下は例えです。

 → 

それはそれでいいのかもしれませんが、病院の6S活動で一番大事なポイントは自分たちで行うってことでしょう。

  • 掲示板の有効期限が切れていないか
  • 案内物やポスターは破れていないか
  • ゴミは落ちていないか
  • ゴミ箱はいっぱいじゃないか
  • 床はドロや水などがついていないか
  • トイレは綺麗になっているか

こんな風に患者さんから見える場所はしっかりしておく必要があります。

どれも簡単なことなんですけどね。小学生でも言われているようなことです。ゴミが落ちていたら拾いましょう。

患者さんは細かいところまで見ています

これからの時代は患者さんが病院を選ぶ時代になってきます。

食べログやSNSで飲食店を検索してから行くように病院も様々なネット情報をもとに選択するようになります。

口コミサイトで低評価の病院よりは高評価の病院に行こうと考えるでしょう。

今現在だってオバちゃんの口コミは相当な効果があると実感していますw

病院なので医師や看護師の態度や技術が一番重要なことには間違いないですが、6Sが徹底されているだけでも相当な効果があると考えています。

当たり前のことを当たり前にやっているだけで差別化ができるなら、絶対にやったほうが良いに決まっています。

やらない手はない。

病院内の掲示物を見てみよう

病院の入口から受付スタッフの働き方を見学しました。新人も入ったので教育係りとしてチェックです。

関連記事:【医療事務の新人教育】徹底して考よう。新しい教育方法をスタート!

新人の働き方については良くできていたと思います。

チェックをしていると外来にある掲示物が気になりました。病院にはたくさんの掲示物があります。入り口や受付だけではなくエレベーターや外来や売店にもあります。

内容も多様です。

病院の案内はもちろんですが、季節的な病状(エボラ出血熱・中東呼吸器症候群(MERS)・デング熱・ノロウイルス・インフルエンザ等)の注意喚起やセミナーの案内、地域の広報的なものまであります。

最近だと選挙の投票日の案内もありました。

掲示物の管理は誰がやる?破れていたり、曲がっていたり、有効期限切れはありませんか?

掲示物の管理担当が決められていますか。

僕の働いている病院で掲示物の担当は総務課です。しかし、実際に患者さんが普段目にする場所で動いているのは医事課の職員です。ここに注目すべきポイントがあります。

総務課の職員は基本的に外来や病棟にくることはありません。そんな部署が掲示物の管理をするのは無理がありますよね。気にならない人はスルーしちゃうんですよ。

でも医療事務は外来にも受付にも病棟にも行きます。刑事部つには気にしたほうがいいです。

破れている掲示物をいつまでも貼っておくのは絶対に間違っています。破れているなら新しいものに交換しましょう。曲がっているならなおしましょう。

終了したセミナーや講演会のポスターをいつまで貼る必要はありませんしね。

大抵の職員は細かいところに気がつきません。

なぜなら!気がつく必要がないからです。

もしくは自分の仕事じゃないと思っているからです。

本日のまとめ。

6Sは基本的なことなんですよね。

当たり前のことを当たり前のように全員ができれば6Sなんて言う必要もないんです。

「誰かがやる」

なんて考えている間はうまくいかないですね。

ゴミは落ちていれば自分で拾いましょう。掲示物が曲がっていたら自分でなおしましょう。床が汚れていたら自分で拭きましょう。自分でできないようなことは自分で各担当に依頼をしましょう。

そうやって自分ごととしてやって行くことで病院全体がちょっとずつ良くなっていきます。

それでもやらない人もいます。大事なのはそんなやらない人もいると許容して腐らず淡々とやって行くことです。

最初は自分だけかもしれませんがその輪は広がっていきます。だって正しいことをしているんだから!!頑張りましょう。

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