医療事務だからレセプト点検やる。って言うのは違うのかもしれない。

医療事務的コラム
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退職者が発生したので補充をするために面接を多く行ってきました。

ぼくが働いている病院は正社員を基本に考えて採用するので全員がある程度の能力や知識を求めていました。

だれがどこのポジションに入っても同じようなレベルで行える。みたいな感じです。

そんな採用活動を通じて感じたことがたくさんあったので書いてみたいと思います。

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医療事務だからレセプト点検やる。って本当に必要なこと?

僕の感覚だと以下のように進んで行くんですけど。

  1. 医療事務未経験や新卒はカルテ運搬や電話対応の補佐業務からスタート
  2. 慣れてきたら受付や会計などの案内業務をやって
  3. 保険証や公費など覚えたら簡単な診療費の計算をおこなう
  4. 自賠責や労災。書類など徐々に業務の幅を広げていく
  5. レセプト点検も出来るようになる
  6. 急性期病棟やったりDPC。施設基準なんかもやる

でも最近はなんか違うよなぁ。この古い考えじゃいけないな。って思う事が多々ありました

3年目の人がレセプト点検はやりたくない。出来ない。って言ってきた

僕と同じチームで動いているんですけど、だいぶ慣れてきたし先回りして準備もしてくれる。仕事をする上での「あたまは良い」です。僕やチームが何を必要としているか、やらなければならないことはなにか、を察知して行動してくれます。

簡単に言えば、いま自分がやるべきことを考えて行動している。ってことです。

アシスタントとしての能力は高いです。で、そろそろ次のステップ(レセプト点検とか入力作業)に進んでもいいかなと思い本人に打診してみました。

そしたら「レセプト点検はやりたくない。出来ない。」と。

僕としては予想外の答えだったので文字通りビックリしました。

時代は変わる。僕の考えが古いんだと思った。

僕としては、もっともっと仕事の幅を広げたほうが楽しい!できることや知っていることが増えるのは楽しい!って考えるのは当たり前だよ!なんて考えていました。

でも、今回の3年目の人もそうですし、他にもそんな話をチラホラ聞いたりします。10歳下の弟がいるのでなんとなく気持ちもわかります。

だから、僕の考えが古いんだな。やりたくない仕事を無理矢理やる必要もないよな。と考えを改めることにしました。

アシスタントとして優秀な人がプレイヤーとして能力を発揮できるわけじゃないですからね。レセプト点検をするための知識や査定返戻に対するプレッシャーなんかもあります。

10年後にレセプト点検や医療事務に対する知識がない人は厳しくなるかもしれないけど、アシスタントとして超有能だったら仕事はあるハズです。

中途半端に勉強して挫折するなら、自分の輝ける場所で輝くのも悪くないです。

早急な人事制度・賃金制度の改革が必要です。

たぶん僕の働いている病院は10年後も大きくは変わらないんでしょうけど。同一労働同一賃金が日本も必要になるんじゃないかな。

  • 年収300万円:受付や電話対応
  • 年収400万円:診療費計算。レセプト点検補佐
  • 年収500万円:入外レセプト点検。査定分析。
  • 年収600万円:施設基準。労務管理。

みたいな感じ。年功序列じゃなくて仕事の内容に対して賃金を決めていかないと職場の賃金に問題が発生します。

  • 急性期病棟のレセプトをバンバンやって点数も稼ぐ人5年目
  • 電話対応と受付対応などの補佐だけをやる20年目

どっちが正解ってわけじゃないけど、自分のキャリアデザインを柔軟に考えてやる人にはそれなりの賃金を払えるようになるといいですね。

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