病棟ごとの日当点と日当円を計算したよ。病院経営の指標になりますね。

病院の日当点と日当円 ニュースとか医療雑学

ぼくは医療事務になるまで日当点や日当円なんて言葉は知りませんでした。恥ずかしい。

でも病院で事務をやって行くなら知っておいて損はないです。働いている病院の日当点や日当円を知っているのと知らないのでは雲泥の差です。多くの病院で経営資料に使用していますからね。

病棟ごとに指標になる日当点や日当円があります。これは施設基準により加算の有無があるので一概には言えませんが急性期病棟なら〇〇点、リハビリ病棟なら〇〇点。みたいな感じに一目瞭然になります。

ぼくが働いている病院でももちろん使用しています。今日は日当点や日当円について書いてみたいと思います。

病院における日当点とはなんだ?

日当点(にっとうてん)とは、医療経営の指針の1つです。言葉の通り医療機関で1日あたりの点数を算出することを言います。

日当点を算出することで各病棟で1患者あたりどのくらいの点数を1日に算定しているかを把握します。急性期病棟で日当点が高ければ手術や検査が多い(診療密度が濃い)と考えることができます。

この数字をもとに今後の病院運営を考えていく必要があります。

日当点は病床稼働率とも密に連携しているので稼働率が低くても患者あたりの点数が高ければ高くなります。病院によっては日当点よりも稼働率やベット回転率を大事にしている場合もあります。

なのであくまで指標の一つになりますね。もちろん高ければ高い方が良い。

似ているようで違うのが日当円です。日当点との違い

日当点と日当円は名前が似ていますが中身は違いますので、必要な情報がどっちなのか事前にリサーチしておく必要があります。日当点は上記に書いた通りです。

それに対して日当円はなんなのでしょうか?点と円の違いです。

日当円とは点数ベースではなく円ベースで考える指標のひとつになります。円ベースで考えるので有料室代や文書料なども算入したトータルベースで考えることが多いです。

病院では日当点の方が多いような気がしますが日当円で算出するところもあります。どこまでを数字に落とし込むかは病院によって違うのも面白いところですね。

日当点は点数で算出するので診療報酬に対する配分がわかるのに対し、日当円は金額で考えるので自費分も含めたトータルで算出します。

これもどちらが正しいとかではなく病院の経営指標のひとつです。

ほんの
ほんの

ぼくの働いている病院では両方を算出しています。めんどくさいです。

日当点や日当円は知れば知るほどおもしろいですね

一般病棟や地域包括ケア病棟やリハビリ病棟で日々頑張っているのですが包括病棟における日当点の算出は基本的に大きく変わる事はありません。

地域包括ケア病棟でいえば地域包括ケア病棟入院料を3000点とします。これが大きく上回っているのであれば人工腎臓(人工透析)や手術が多かったと言えます。

逆に下回っている場合は60日超えなど長期入院の患者さんが多くベットの回転率が低かった可能性があります。

関連記事:地域包括ケア病棟で60日を超えた時は特別入院基本料になります。

急性期病棟なら手術や検査を多くすれば日当点は上がっていきます。しかし回復期病棟の転床待ちなどでなにもしない患者さんがいれば下がっていきます。

このような感じで日当点を毎月算出することでその病棟の概要が把握できるようになります。

外来はちょっと違う部分もありますので一概には言えません。働いている病院の外来に関してはざっくりとした算出のみをしています。

日当点がわかれば病棟の収益もわかる

地域包括ケア病棟の日当点で考えてみましょう。細かい加算などもありますが計算しやすいように3000点としましょう。基本的に地域包括ケア病棟入院料を算定している病院では大きく変わる理由はありませんね。

なので、地域包括ケア病棟で50床ある病院で稼働率が80%だったと仮定すれば、

  • 50床×30日×80%=1200(稼働ベット数)
  • 1200(稼働ベット数)×3000(日当点)=3,600,000点(36,000,000円)

と計算することが出来ます。

50床ある病院の月間金額は3600万円!

本当はもう少し高くなるでしょうね。

本日のまとめ

自分の働いている病院の日当点について知っておくのは悪いことじゃないですので調べてみると面白いですよ。

今回は地域包括ケア病棟で例にしましたが、ほかの病棟でも同じように計算することができます。急性期病棟は出来高なので手術の件数などで大きく変わります。

今日は医療事務というより総務や経営企画などの部署よりの話でした。

いまは関係ないと思うかも知れませんが、このような数字を意識しながら働くかどうかで成長に差がついて行きます。役職者になってから勉強してはもったいない。

若い今こそ日々頭をぐるぐる回して考えながら働いて、将来に備えましょう。

関連記事:医療事務の将来性。多くの仕事は不要になるのでどうするか考えよう。