医療事務に求められる能力や大切なことはどんなものがあるのでしょうか?
もちろん最低限必要な知識はあります。診療報酬についてとか。受付での接遇とか。ありますね。
ぼくは最近、医療事務に対する考え方が変わりました。
これからの時代は医療事務のハードルが上がっていくと考えています。
もう少し書きます。
今までは診療報酬に関する知識が豊富なことが絶対条件だと考えていました。レセプト点検や計算業務が医療事務として求められる能力。医療行為や投薬に関する知識も必要と考えていました。
今までの医療事務はこれらの知識があれば十分でした。レセプト点検や診療報酬の知識あり、管理職になれば施設基準など病院運営の知識を増やしていく。
と言うのが医療事務のキャリアパスとして一般的でしたね。
しかし今後はこのようなキャリアプランは難しくなる。大きく変わっていく。と考えているわけです。
レセプト能力が不要だ!なんて言うつもりはありません。レセプト点検に関する能力はもちろん必要ですが、それ以上に求められる能力があると考えています。
今日は医療事務に求められる能力や大切なこと。必要な知識など。診療報酬に詳しいだけじゃこれからの時代は意味がないですね。って話を書いてみたいと思います。
医療事務はレセプト点検や診療報酬に詳しいだけじゃダメになります。
レセプト点検や算定方法などの診療報酬に詳しいだけでは、これからの医療事務としてはあまり意味が無くなっていきます。
診療報酬はますます複雑になります。そしてレセプト点検方法はますますコンピューター化が進みます。
なので、今までのようなレセプト点検の重要度は低くなっていきます。
会計だって自動精算機などがもっと発達するでしょう。
医療事務の資格を取得するときに一生懸命になって覚えた「時間外や年齢による加算点数」や「処方時の調剤料」や「薬剤の点数計算」なんて実務ではほとんど使用しませんよね。
細かい計算は全てコンピューターがやってくれます。
まだ数は少ないかもしれませんがレセプト点検もレセプトチェックソフトで完了する病院もあります。知らないのはダメですが診療点数早見表を読み込んで詳しくなる必要もあまりないです。
つまり、これからの医療事務はレセプト点検(診療報酬)の知識に加えて別の能力が求められる時代になります。
変化は徐々にやってくるので10年後に気が付いたら使えない医療事務になっていた。なんて笑えない事態にならないように日々勉強していくしかありませんね
これからの医療事務に求められる能力や大切なこと。必要な知識。
こんな事を考えるきっかけとなったのは勤続20年以上のベテラン職員が退職したからです。
このベテラン職員は少なくともぼくの働いている病院では一番の知識がありました。
同じ病院で20年以上医療事務でしたので急性期病棟・回復期病棟・療養病棟など入院に関する知識はもちろんのこと在宅関係まで豊富な知識がありいつも助けてくれました。
そんな大ベテランが退職のはとても不安でしたが、結果的には大きな問題はありませんでした。ちゃんと職場は回るし査定や返戻も増えませんでした。
病院に限らず会社の規模が小さい場合は一人あたりの業務範囲は広くなります。小さい会社で働いていると「広く浅く」になりがちです。
大きな会社で働いていると「深く狭く」なる。ぼくが注目したのはこの部分です。
医療事務に求められる能力。診療報酬に詳しいだけじゃ意味がないですね。
今までの必要だったレセプト点検や診療報酬の知識などはもちろん必要です。それに加えて電話対応や受付などでの接遇能力も求められます。
しかし今後はレセプト能力に加えて病院運営を助ける能力が必要になってきます。その他の事務処理もそれなりのペースで行う必要があります。診療報酬に詳しいことは医療事務にとって必要な要素ではありますがそれ以外にもやらなくてはいけないことは山ほどあります。
個人的に注目しているのは人の採用と教育の部分です。
医療事務は人の出入りが激しい職種でもありますのでしっかりと教育しつつも離職を防ぐ方法はたくさんあると考えています。
自分の働いている病院ではどのような能力が求められているのかいま一度考えてみると進むべき方向が見えてきますね。