病院には事務当直という仕事があります。事務当直とは夜間や休日の時間帯に病院の電話対応や時間外受診や救急外来の対応を行うことです。
事務当直のスタッフは外部委託をしている病院もあれば、非常勤のスタッフを採用して足りない時は常勤の職員がヘルプするような病院もあるでしょう。
常勤職員で全部の事務当直を回している病院を行なっている病院もあります。
医療事務で働くにあたり事務当直の有無はとても大きいですよね!!
そんな事務当直についての業務内容や睡眠時間。一回あたりの金額についてまとめてみました。
医療事務の当直業務とは。夜勤との違いは?
医療事務の当直業務についてひとつひとつ書いていきましょう。
事務当直と夜勤、共通部分は診療時間外である夜間時間帯に病院にいることです。
しかし事務当直と夜勤では大きな違いがあります。
- 事務当直:巡回など簡単なもの、寝ることができる
- 夜勤 :仕事。休憩時間に仮眠程度。
となります。
ここが大きなポイントなのですが、夜勤は仕事なので労働時間になりますが当直は簡単なものなので労働時間に含まれません。
当直は労働基準法で定められています。
宿直・日直業務
常態として、ほとんど労働をする必要のない勤務のみを認めるものであり定時的巡視や非常事態意に備えての待機等を目的とするもの。
もう少し詳しく書いておきます。
- 定期巡回のような簡単なもの
- 十分な睡眠時間を確保する
- 宿直が週1回、日直は月1回を限度
- 当直手当は、平均賃金の3分の1以上
上記4つが主に守らないといけないルールです。
事務当直の金額はいくら?4000円までは非課税支給!
1回の事務当直はどのくらいの金額がもらえるのでしょうか。調べたところによると事務当直の5000円から20000円が相場のようです。
そもそも5000円って安くない?大丈夫なの?
と疑問になりました。
当直手当の金額にも明確なルールがあります。
平均賃金の平均賃金の3分の1を下回らないようにすることが必要です。
平均賃金は日給とは異なります。
算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除した金額
仮に20万円の給料の人なら
3ヶ月で60万円÷92日=6521円
となります。6521円が平均賃金なので、これの平均賃金の平均賃金の3分の1を下回らなければOKという解釈になります。
つまり5000円でも法律上はOKということです。
また当直という性質上4000円までは、従業員が負担するであろう諸経費(食事代・洗面用具等)として非課税とされています。
課税対象になるとそれだけ支払う税金が増えるので実質手取り分が減ることになります。
金額で判断しない!!救急病院と療養病院では忙しさが全く違う。
夜間救急を行なっている病院は事務当直も忙しくなります。
当直を行うにあたって必要なのは「定期巡回のような簡単なもの。」「十分な睡眠時間を確保する。」といったルールがありますが、実際は救急車がくるし予定外の来院もあります。
電話もなります。
あまりに忙しい場合は夜勤になったり割増賃金を支給するルールですが、そこまでホワイトな病院は少ないでしょう。
真実はいつも闇の中!!
逆に療養病院やリハビリ病院など救急受け入れを行なっていない病院の当直は本来の当直と呼べるようなもです。
8時以降は簡単な巡回をして戸締りをすれば朝までは自由時間!なんてこともあります。
ぼくの働いている医療法人では救急病院もあれば療養病院もあるので夜間帯の忙しさが全く違います。(それなのに同じ当直手当になっています)
- 救急病院:予定外の受診や救急車で忙しい病院がある
- 療養病院・リハビリ病院:時間外の外来がなく寝れる
本日のまとめ。事務当直の内容は病院によって大きく違う。
医療事務や病院事務で行われている事務当直について書いてみました。
ぼくの考えとしては事務当直のない病院を探しました。夜は寝ないとダメになるタイプです。夜間は専属のスタッフがいます。
常勤職員で事務当直をまわしている病院も知っていますが、やはりそれなりに大変そうです。このあたりも病院を選ぶときも判断基準にするといいですね。