【夜間や休日に病院へ行く必要】病院群輪番制、休日診療、救急当番、当番医について。

夜間や休日に病院へ行く必要 医療事務的コラム
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夜間や休日に体調が悪くなったりして病院に行く必要が出たときどうしたらいいのでしょうか?

平日と違い夜間や休日は病院に受診するのは問題があります。医師や看護師にも休日があり夜に寝れば寝る必要があります。

昼間に受診するのとは違います。診療時間外はどの病院でも診療が可能というわけではありません。

昔ながらの自宅兼診療所(〇〇医院みたいな名前が多いです)であればドアを叩いてヘルプをすれば対応してくれる可能性もありますが、ビルなどのテナントに入っている(〇〇クリニックみたいな名前が多い)であれば夜間に連絡はできません。

今日はそんな夜間や休日に病院へ行く必要があった時に必要な情報をまとめてみました。

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病院群輪番制・休日診療・救急当番・当番医などの休日診療についてです。

ぼくは病院で働くまで休日や夜間に怪我や病気で病院に行く必要が生じた場合はどうするのか知りませんでした。

ほんの
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重病であれば救急車を呼びます。これは知っていました。

  • 救急車を呼ぶほどではないけどドラックストアで購入してもダメな時
  • 深夜で近所のドラックストアで市販薬を購入することができない

など微妙な状態の時です。そんな時は病院に受診した方がいいです。

例えば、夜中に転倒して肩がとても痛くなったらどうしますか?

  1. 翌日まで我慢する。(市販薬で対応する)
  2. 救急車を呼ぶ。
  3. 近所の病院をネットや公報で探す。

ぼくは医療機関で働いているので夜間や休日の診療制度について、どうなっているのか知っています。しかし多くの人はどうしたらいいのか知りませんね。

ほんの
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だから病院の電話はいつでも鳴ってしまう。

病院は病院群輪番制といって地域で休日に診療ができる体制を整えています。なので休日や夜間に病院に行く必要な時も相当な過疎地ではないかぎり病院群輪番制で対応しています。

試しに「自分の住んでいる地域+病院群輪番制」などと検索してみましょう。市役所のホームページなどで確認することができます。

東京都であれば東京都福祉保健局のホームページに詳しく書いてあります。

東京都福祉保健局公式ホームページ:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/sodan/komatta/kyuubyou/index.html

平成31年度 休日・全夜間診療事業参画医療機関一覧(PDF):http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/sodan/komatta/kyuubyou/kyuujituzennyakann.files/shitei2jiiryoukikan310401.pdf

横浜市にも詳しく書いてありました。

横浜市の救急医療について:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/iryo/kyukyu/iryo/kyukyu.html

病院群輪番制・休日診療・救急当番・休日当番・当番医など言い方はいろいろあります。

  • 病院群輪番制
  • 休日診療
  • 救急当番
  • 休日当番
  • 当番医

など、働いている医療機関や地域で言い方は様々ですが時間外(休日や深夜)に診療している病院はあります。ぼくが働いている病院では休日当番や当番と言っています。

住んでいる地域によってさまざまな方法で夜間休日の救急医療を担っています。

多くの地域では簡単な診療はそれぞれの役所が担当している夜間休日診療所にいきます。名称はそれぞれ違いますが似たような名前です。

これらの休日診療所は1次救急や1次病院などと呼ばれています。

もう少し症状が重い時は2次救急の病院に行く必要があります。骨折をしたとか。それくらいの時には地域のHPなどで整形外科の休日診療を行っている当番病院へいきます。

大きな総合病院や大学病院などが順番で対応していることが多いです。それ以上の重篤な時は救急車を呼ぶのが正解になります。

  • 初期救急医療:軽症の患者を対象とした場所
  • 二次救急医療:救急車により搬送されてくる
  • 三次救急医療:重篤患者に高度な医療を提供

自分の働いている病院がどの場所に当てはまるのか確認しておきましょう。

働いている病院はいったいどこに当てはまる?

ぼくが働いている病院は地域の2次救急病院なので重篤ではない患者さんが夜間も救急車で運ばれてくる可能性があります。

wikiの救急指定病院のページにも書いてありました。救急指定病院

体制ごとの整備

また、これと並行して、都道府県ごとに作成される医療計画において、初期、第二次、第三次救急医療の体制も整備されている。

  • 初期救急(一次救急)とは、入院や手術を伴わない医療であり、休日夜間急患センターや在宅当番医などによって行われる。
  • 二次救急とは、入院や手術を要する症例に対する医療であり、いくつかの病院が当番日を決めて救急医療を行う病院群輪番制や、共同利用型病院方式がある。
  • 三次救急とは、二次救急まででは対応できない重篤な疾患や多発外傷に対する医療であり、救命救急センターや高度救命救急センターがこれにあたる。

病院群輪番制。年末年始も病院には医師がおり診療ができるようになっています。

上記のように病院群輪番制で地域の病院が連携しています。どこにも医師がいないという状況が無いようにしてあります。年末年始も交代で出勤する必要もあります。

働いている病院の医療体制について知っておくのは悪い事ではありません。知らない人は新年勤務開始したら上司でも先輩でも聞いておくと良いですね。

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