1月10日に中医協総会の資料がアップされました。
そこでこれまでの診療報酬改定の議論が整理されました。これでだいぶ方向性は掴めますね。
その中でめちゃくちゃ無理ゲー感がある内容がありました。
- 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進
- 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
です。
全部読むのは大変ですからまとめておきます。
それではいってみましょう!!
2020年1月10日、中医協総会によりこれまでの議論が整理されました。
2020年診療報酬改定に向けて様々な情報が出ている中、中医協総会が開催されこれまでのポイントをまとめてくれました。
日々、ウォッチしている人にとっては目新しい情報はありませんでしたが、「次の診療報酬改定はどんな感じ?」「情報収集できていないよ!ピンチ!!」なんて人にはありがたい情報ですね。
そのか中で4つのポイントにまとめられていました。
令和2年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)
- 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進
- 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
- 医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進
- 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
詳しくは厚労省ホームページからPDFをどうぞ。
※容量が大きいのでスマホの通信制限には気をつけてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000584055.pdf
大事なキーワードは前回から大きな変更はなし。
基本的には2018年診療報酬改定からの継続となります。
- 働き方改革
- ICTの活用
- かかりつけ医
- アウトカムの評価
- 地域包括ケアシステム
- 在宅医療
- 後発品
などなど。どれも聞いたことのあるキーワードが並んでいました。
2025年問題を解決するために動いているのでこれは規定路線ですね。
めちゃくちゃ厳しいぞ!手詰まり感がある働き方改革と質の高い医療。
厳しいな。ちょっと無理ゲー感が出ているなと感じたのは、医師等の働き方改革の推進しつつ質の高い医療の実現という部分です。
しかもマイナス改定。少子高齢化。ですからね。
この相反する難題を解決する方法として掲げられている内容では乏しいのではないかと。
働き方の改革を推進するには労働時間削減が必要です。でもそのために必要な人員の確保は限界に達しています。むしろ少子高齢化の波が出ています。
ではテクノロジーなどコンピューターの力を使って解決しよう!としてもマイナス改定で予算が足りない。数年前の微妙な電子カルテを使っている病院も多い。
それで質の高い医療を提供しましょう。なんて具合ですからね。
ぼくみたいな庶民派の病院事務が考えても「やばいんじゃない?」ゴールまでの道筋が見えないとなります。
本日のまとめ。明るい未来は描けない。それでも2020年診療報酬改定はやってくる
現段階でわかっていることをまとめると2020年診療報酬改定はマイナス改定です。大事なキーワードは前回2018年診療報酬改定から変更はなし。
マイナス改定は0.45%です!!!!!!!!
とうとう2020年の診療報酬改定の利率が決定しました。
全体で0.45%引き下げです!!市場拡大再算定制度の効果を加えるとさらに0.01%下がり、全体では0.46%のマイナス!!
まぁ、予定通りと言えば予定通り。今後はレセプト算定方法などチェックですね。https://t.co/T18P4aFLMI
— ほんの@医事ラボ (@iji_lab) December 17, 2019
働き方改革を推進させたい意向ですがちょっと厳しい。手詰まり感がある。というのが今日のまとめになり感想になります。
個人的にはもっと大きな変更にした方がいいと考えていますが、日本全国の医療機関や日本国民を考える必要もありますから難しいのでしょう。
もう時間はありませんが少しでもいい方向に議論が進むと良いですね。