先輩や上司からカルテをひとつひとつ確認してレセプト点検をしなさい!と言われたことがあるのはぼくだけではないでしょう。
ぼくの長いこと医療事務としてレセプト点検をしてきたので先輩や上司の言いたいことはわかるんですけどね。
まぁ決まり文句みたいなものです。
個人的には「レセプト点検なんて気合いをいれてやるもんじゃない!!」「レセプト点検による長時間残業なんて意味不明!!」と考えています。
なので、カルテをひとつひとつ確認しなさいなんて言う先輩や上司とは分かり合えることはないでしょう。「良い」「悪い」ではなく、考え方が違うのですからね。
そもそも、カルテを一つ一つ確認してレセプトを作成しなきゃいけないって本当なんでしょうか?
今日はそんな話を書いてみました。
国保連のエライ人も言っていましたので僕が少数派なんでしょう
先日、国保連の研修に参加しました。その時に
- レセプト点検はひとりひとりにあったレセプトを作成して請求してほしい。
- 今はどのレセプトも似たようなレセプトが並んでいるので審査が面白くない。
- AさんとBさんが入れ替わっていても誰も気がつかない。
みたいな感じの発言をされていましたが意味がわかりませんでした。
国保連の偉い人が時代錯誤だとさえ感じました。
これからの超高齢化社会で若い労働力は大事です。その現役世代の労働力をレセプト点検に費やしてほしいって言っているんですからね。
それでもカルテを一つ一つ確認する必要なんてないと思う
社会保険支払基金は査定のチェックシステムを9割をコンピューターチェックで完了させると発表しています。今後の人員予想を踏まえてレセプト点検に関わる人数よりも他に労働力を使いたい。余計な人件費抑えたいと理解しています。
この考えには同意です。
採用活動を行い医療事務に係る採用の難しさを実感しました。人件費バランスが崩れるという消極的な理由で採用時に高給を提示できないジレンマ。
未経験のパートやアルバイトなら医療事務より条件のいい仕事は山ほどあります。
上司や先輩から「カルテを一つ一つ確認してレセプトを作成しなきゃいけない」みたいなことを多く言われました。助言。
でも、大事な労働時間を必要用以上のレセプト点検に費やすのはもったいないと思うんですよね。文句を言うほど査定返戻が多い訳ではありません。
むしろ査定率は全国平均より大幅に低い病院です。
まぁ考え方の違いなので好き勝手やればいい。僕は行くよ
上司や先輩が言うように「カルテを一つ一つ確認してレセプトを作成しなきゃいけない」と考える人がいても不思議ではありません。
医療事務の仕事は診療点数早見表を読み込んで細部にまで算定の知識が必要だ。査定はゼロにするべく点検をした方がいい!!なんて考えも間違いではないでしょう。
ただ、ぼくの考えではない。違う。
個人的には査定が0.2%以下とか20件以下みたいなルールを作ってその範囲内ならOKにしてそれ以外に労働力を使った方がいいと考えているだけです。
ラーニングカーブみたいな考えです。80点までは比較的短時間で結果を出せるけど、そこから先は投入時間と見合わなくなります。
10年後に紙レセプトを一つ一つ丁寧にチェックなんてしたくない。
10年後って言ったら2027年ですからね。
ぼくは2027年になったら「ほらね!だから言ったじゃん!」って言うよ。ぜったいに。
嫌味とか性格が悪いのかもしれませんが、いつまでも同じことを同じようにやる事ばかりが正解じゃないと言いたい。
本日のまとめ
これからの時代は仕事を減らすことが出来る人が生き残れるでしょう。チェックリストやらToDoリストなんかで管理していたら仕事は増えていく一方ですからね。
必要なものを見極めて、優先順位の低い仕事は思い切って諦めることも大事でしょう。今回の話で一番問題なのは上司や先輩と根本的に考え方が違うことです。
さて、数年後にどうなっているか楽しみですね。クビになっていないといいですね。