病院で働いている人にとってドキドキで待ち焦がれていた診療報酬改定の詳細が決定されました。
おおまかな概要や改定率などは発表されていましたので、あとは個別にどの部分に落とし込んでくるのかを待つばかりでしたね。
中央社会保険医療協議会 総会(第451回)(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000193003_00002.html)で発表されました。自分の働いている病院で必要な部分だけでもしっかりと確認をしておきましょう。
その前に発表された中央社会保険医療協議会 総会(第444回) 議事次第の「これまでの議論の整理(案)」についてと合わせて確認するとスムーズになります。
診療報酬改定の詳細が決定ですね。ここから一気に忙しくなります。とりあえず週末に読み込んでおきます。https://t.co/93JHpFlWl0
— ほんの@医事ラボ (@iji_lab) February 7, 2020
基本のおさらい。2020年度診療報酬改定の基本方針
まずは基本のき!
2020年診療報酬改定の議論の根本部分です。基本方針。今回の診療報酬改定では4本の柱から成り立っています。
- 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進
- 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
- 医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進
- 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
上記4つが2020年度診療報酬改定の基本方針になります。
ここはテストに出るのでしっかり確認しておくように!
診療報酬改定率は全体でマイナス0.46%となります。
次の押さえておくべき必須です。
2020年度の診療報酬改定率については全体でマイナス0.46%になります。個別に確認すると
1 診療報酬 プラス0.55%
- 医科+0.53%
- 歯科+0.59%
- 調剤+0.16%
※ 消費税財源を活用した救急病院における勤務医の働き方改革への特例的な対応 +0.08%
2 薬価等
➀ 薬価 ▲0.99%
※うち、実勢価等改定 ▲0.43%
市場拡大再算定の見直し等 ▲0.01%
➁ 材料価格 ▲0.02%
※うち、実勢価等改定 ▲0.01%
診療報酬改定の基本的視点と具体的方向性
今回の診療報酬改定は前回2018年度診療報酬改定の内容を基本的に引き継いでおります。
前回2018年度診療報酬改定は6年に1度の介護報酬との同時改定でした。ここがキーポイントになっているのでズラしてはいけない大事な部分として考えられております。
個人的にはもっと抜根的な変化があっても良かったと考えていますけど…。
まぁ決まったことは仕方ありません。
団塊の世代が全て75歳以上の高齢者となる2025年に向けた施策である「2025年問題」を解決するために全てが進んでいます。地域包括ケアシステムなんて言われてもいます。
もっと簡単に言ってしまえば、少子高齢化で労働力の減少と財源の不足を補うために頑張っている。と言うことになります。
ギャンブル依存症や妊婦加算の方向性などキワモノも多いですね。
取り扱いが難しそうなギャンブル依存症の算定方法や、大問題を引き起こした妊婦加算などニュースになりそうなキワモノたちも多いです。
どの角度から切り込んでいけば良いものかしっかりと読み込んで正しい判断をしていきたいですね。当面はブログネタに困ることはなさそうです。
リフィル処方もありませんでした。
本日のまとめ
ドキドキ待ち焦がれていた2020年度診療報酬改定の詳細が出ました。これから忙しくなりますね。とりあえず詳細を読み込んで業務に対応できるようにしていきます。
勉強会や説明会的なものに参加する人も多いでしょうが自分の担当する部分だけでも勉強してからいくととても効率が良くなります。
しっかりと対応して4月には良いスタートを切れるようにしていきましょう。
お互いに頑張りましょう。