ぼくの働いている病院は紙カルテの使用しています。なので医師の書いてある内容を読解する必要が多くあります。
カルテって読解するの難しいですよね。医師はいろいろな略称で書いていますので知らない人が見たら暗号だらけに見えるかもしれません。
今日はそんな略称の中でも注射の読み方についてまとめて見たいと思います。
ちゃんと読める?注射に関する略称の一覧です。
ぼくも最初はよくわからなくて大変だったことを覚えています。使用頻度が高い注射に関する用語をまとめてみたいと思います。
注射薬で使用される略語
- A……アンプル(管)
- V……バイアル(瓶・袋)
- Aq……注射用水
注射手技で使用される略語
- iS……皮下注射
- ic……皮内注射
- id……皮内注射
- iV……静脈内注射
- iM……筋肉内注射
- DIV……点滴注射
- IVH……中心静脈注射
こんな感じですかね。
ぼくが働いている病院では外来計算時にはコスト伝票のみが医事課に回ってきます。
なので、汚い字でいろいろ書いてる伝票を読解するのも慣れるまでは大変です。
注射薬に関する細かな注意事項
A……アンプル(管)での注意事項。
よくあるのが関節腔内注射実施時の注射薬です。
キシロカインは5mlと10mlがあるのですが伝票には下記の記載があります。
関節腔内注射 右膝
キシロカイン 2.5ml
実際に使用したキシロカインは2.5mlですが1管分の5mlで算定してOKです。
理由としては、A……アンプル(管)は蓋のない容器ですので一度開封すると保管が困難であるため全量使用しなくても破棄します。
残ったからと言って他の患者さんに使用はしません。
V……バイアル(瓶・袋)での注意事項。
こっちは逆に保存が可能な容器ですので使用した分の薬剤を算定します。使用される薬剤は生食やケナコルトがあります。
手技料算定に関する注意事項。まとめ。
【1回ごとに算定可能な手技】
- iS……皮下注射
- ic……皮内注射
- id……皮内注射
- iV……静脈内注射
- iM……筋肉内注射
- 関節腔内注射
- 腱鞘内注射
【1日ごとに算定可能な手技】
- DIV……点滴注射
- IVH……中心静脈注射
入院中は、ほどんどの手技料は算定不可です。
G000 皮内、皮下及び筋肉内注射(1回につき)
1 入院中の患者以外の患者に対して行った場合に算定する。
本日のまとめ
思いつくままにざっくりと書いてみました。
難しいですよねぇ。これからも日々勉強していきたいと思います。
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