日経ビジネスオンラインに面白い記事がありました。
内容としては「日本の総務部は30~40年遅れている」総務もコスト削減や売上アップなど収益改善にやれることはたくさんあるよ。
というものです。
ぼくは総務→医療事務→総務と職種を変更しています。なので、この記事は共感できる部分がたくさんありました。
内容は医療事務でも同じことが言えます。「日本の医療事務は30~40年遅れている」と断言しておきましょう。
前職でも新しい職場でも同じようなことを感じていたので全国どこの病院でも同じようなことをやっているのでしょうね。
そして、この30~40年の遅れを取り戻せるのは結局「今」働いている僕たちの仕事でしょう。このツケを後ろに回してはいけない。
総務部は効率的に管理するプロ。ならば医療事務はどうなる?
詳しい記事は「日本の総務部は30~40年遅れている」を参照してください。
この記事の中で以下のような文がありました。
社有車1つとっても、それを管理するには実はノウハウが求められるということです。アメリカでは、社有車を効率的に管理するプロがいるくらいです。
社有車を効果的に管理するプロなんて日本にはいませんね。
プロの総務は、会社のためにお金を使うプロなんです。それにも関わらず、日本の総務部は、「今までずっとこうだったから」とか「長い付き合いがあるから」と、請求書が届くと惰性でお金を支払っている。あまりもお金の使い方に無頓着ではありませんか。これでは企業の成長に貢献しません。
そうなんです。ひとつひとつを徹底的に考える人が少ないです。
これって医療事務にも同じことが言えませんか?「今までずっとこうだったから」みたいな理由で非効率的なことを続けているし、「長い付き合いがあるから」と言って効率的なシステム変更をしません。
だから、100点のレセプト点検に1時間もかけてる人が出てきます。
ぼくは非効率な作業のことを儀式と呼んでいます。
病院機能評価の評価調査者(サーベイヤー)の募集要項ついて思ったこと
病院機能評価の更新年だったので準備をしていました。
その時に評価調査者(サーベイヤー)について気になり調べていたら求人募集がありました。
事務管理サーベイヤー:
事務職であり、e)、f)のいずれかに該当する者
e) 病院の事務部長又は事務次長の経験者
f) 病院の事務部門の管理職を3年以上経験し、かつ医事・施設管理・労務のすべてに業務経験(管理職としての業務経験でなくても可)があり、かつ病院管理に造詣が深い者
あまり悪口は言いたくないのですがこの募集要項で集まる人が病院事務のこと理解している思えません。
少なくともぼくの働いている病院では事務部長や事務次長などの役職者が評価者(サーベイヤー)は無理でしょう。他業種・他職種からの転職組ですので実務経験はゼロです。
下の管理職を3年経験し、かつ医事・施設管理・労務のすべてに業務経験(管理職としての業務経験でなくても可)があり、かつ病院管理に造詣が深い者。
なんて意味不明な募集になっています。こんなスーパーマンはなかなかいないでしょう。
いたとしてもサーベイヤーにはならないでしょうね。
そもそも医事・施設管理・労務のすべてに業務経験なんて3年じゃ無理でしょう。
いくらでも書けるな。悪口が増えていきそうなのでこの辺でやめておきますw
医療事務として変えていかなくてならない部分とそのままで良い部分を考える。
医療業界の動きは厚労省や医師会を中心に動きが遅いです。IT業界なら1ヶ月でやるようなことも1年かけてやったりします。これは良い部分もあれば当然悪い部分もあります。
どの病院でも事務部長や事務次長になるような人は60歳くらいになります。
30代で事務部長になるような人は多くないです。雇われ店長みたいな肩書きだけ部長みたいな人ならいますけど。
事務部長の多くが5年・10年も前の指南書?をそのまま使っています。このブログやTwitterで多く書いていますが変化するのは難しい。みんな変化は苦手なんだ。
ぼくは「前と同じ方法がいつまでも正しいとは思わない」派なので機能評価の評価方法も、レセプト点検方法もどんどん変わっていけばいいと思うんです。
病院や医療法人も医療事務のような下っ端が全部を変えることなんかできません。所詮はトップのコマに過ぎないのです。
このあたりの温度感は病院ごとに違うでしょう。
ぼくの個人的な成長目標については以下の記事に書いてあります。
これが成功するかはわからない。
本日のまとめ
医療事務の仕事はガラパコスなので日本でのみ通用するスキルになります。
基本的な考えは同じですが海外ではそもそも皆保険制度が基本的にはありません。具体的に世界と遅れについては言い難いですが効率化や生産性の面で遅れているでしょう。
現在は海外の病院に研修なんか行かなくともどのような方法で受付を行なって請求をしているか知ることができます。
もっと進んでいくといいですね。